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新年最初の満月、真っ赤に染まる-二見興玉神社の夫婦岩の真ん中から

新年最初の満月、真っ赤に染まる-二見興玉神社の夫婦岩の真ん中から(写真提供=向井正明さん)

新年最初の満月、真っ赤に染まる-二見興玉神社の夫婦岩の真ん中から(写真提供=向井正明さん)

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 2015年最初の満月が1月5日17時18分ごろ、二見興玉神社(伊勢市二見町)境内の海に浮かぶ夫婦岩の間から真っ赤に染まりながら現れた。

二見興玉神社の夫婦岩の真ん中から真っ赤な満月

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 この日の同神社からの月の出予定時刻は17時14分ごろ。同神社境内の夫婦岩の正面には、大勢のカメラマンが三脚を据えて陣取っていた。夕日も美しく、東の空には厚い雲もなかったため、満月の撮影にも大いに期待が寄せられた。

 17時ごろになると寒さと共に、東の上空の雲が厚くなってきたように見えた。周囲から「どうかな」「雲が厚くなってきたな…」と不安の声が増す。予定時刻を過ぎても現れない月。一時あきらめムードが漂ったが、「あっ、あれ、お月さん」と誰か叫ぶと、現場にシャッター音が鳴り響いた。

 薄く見えていた月は少しずつ明るさを増し、やがて男岩と女岩が赤い絆で結ばれているかのように大しめ縄が真っ赤に染められて輝いた。たまたま居合わせた男性2人組は「今日は伊勢神宮で安倍ちゃん(安倍晋三首相)に会うし、夫婦岩の真ん中からの満月を見ることができるし良いことが続いた」とつぶやいていた。満月は、一度雲の中に隠れ再び姿を出した。それを見ていた女の子は「ウサギさんに食べられちゃった」と漏らしていた。

 この日の夜に鈴鹿市で「プラス思考と人間の可能性について」の講演をする予定だという志島小学校教頭の向井正明さんはその講演に行くまでの時間を利用して撮影に立ち寄ったという。「人が利他の心で行動できれば、世の中はもっと明るく生活しやすくなると思う。真っ赤に染まる満月を見て、『人が喜ぶことをやっていきたい。人の良いところを見つけられるようになりたい』と願った。撮影した写真を見ていただくことで、さらに多くの人に喜んでもらえればなお一層うれしい」と話す。

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