「伊勢志摩サミット」会場となる賢島周辺で1月19日、ヘリコプターを使った合同消防訓練が行われた。
志摩市・賢島にある、普段は駐車場になっているスペースで行った同訓練は、伊勢志摩サミット開催期間中における消防警戒を円滑に行うことを目的に、賢島島内で消防ヘリコプターの離発着が可能かどうかを確認するもの。三重県の伊勢志摩サミット消防特別本部と志摩広域消防組合消防本部(志摩市)、京都市消防航空隊(京都市)の3者合同で行った。
離発着訓練を行った場所は、乗用車が約100台近く駐車でき、周囲に電線や高い木などがほとんどなく、サミット会場からも徒歩10分圏内にあるため選ばれたという。
世界で初めて日本全国24時間災害映像の伝送が可能なヘリサットシステムを導入するフランス製ユーロコプター社のヘリコプター「あたご」(AS365N3ドーファンⅡ)が京都から約40分掛けて現地に到着すると、周囲を約3回旋回し安全を確認した上で着陸訓練を行った。「あたご」が着陸態勢に入ると、駐車場の土や小さな砂利を巻き上がったが特に問題なく着陸できた。2分弱地上にとどまった後、すぐに離陸し、1回だけの訓練を難なく成功させ京都に戻っていった。