志摩の宝となるものを発掘して全国の人に届けたいと食品の企画・販売などを行う「志摩の宝本舗」ブランドを展開する「萬陽(ばんよう)」(志摩市阿児町、TEL 0599-46-1005)が5月1日、伊勢志摩産の伊勢エビと真珠を使った2種類のポタージュスープ「志摩スープ」の販売を開始した。
2009年設立の同社は、アワビやサザエなど伊勢志摩産の本物の食材を入れたつくだ煮やオリーブオイル漬けなどの食品を販売する。社長の岩城正隆さんは今年83歳を迎えたばかりだが、今も郷土への愛が深い。「購入し食べていただくことで、伊勢志摩に行ってみたい、もっとおいしいものを食べたい、と思ってもらえるような商品を提供することで地域を元気にしたい」と熱く語る。
伊勢志摩サミットが地元で開催されることを記念して完成した「志摩スープ」は、地元で人気のイタリアンレストラン「トスカーナ」(同、TEL 0599-46-0088)オーナーシェフの岩城隆晴さんが監修。「伊勢エビのクリーム・ポタージュ」と「真珠の濃厚ポタージュ」の2種類で、共に志摩産の海藻「アオサ(ヒトエグサ)」を混ぜパウダー状にしたものを袋詰めした。
伊勢エビスープは、トマトとオニオンをベースに伊勢エビを殻ごと粉砕しパウダー状にしたほか、真珠スープは北海道産のマッシュポテトをベースにチキンエキスとオニオンでコクを出し、魚由来のコラーゲンペプチドを1000ミリグラム配合し志摩産の一粒の真珠から取り出した真珠層を粉末にした。
岩城さんは「袋から出してカップに入れて熱湯を注ぐだけ。気軽に食べることができるが、味にはとことんこだわり何度も試食し妥協しなかった。伊勢志摩で捕れた伊勢エビの味を忠実に出せたと思う。女性でも負担にならない軽い手土産を目指した」と自信を見せる。「近隣の土産店からの問い合わせも増えている」とも。
1箱4袋入りで価格は756円~。同店と、近鉄鵜方駅前に4月29日にできたアンテナショップ「マルシェ志州隼人」(同、TEL 0599-65-7399)で販売中。