伊勢志摩から直線距離で200キロ以上離れた富士山を撮影した写真家・泊正徳さんの写真展「伊勢志摩から拝(み)る富士山」が6月11日から、志摩市民俗資料館(志摩市磯部町)で開かれている。
【その他の画像】泊正徳さんの写真展「伊勢志摩から拝る富士山」
泊さんは伊勢志摩経済新聞のカメラマンとして活躍する傍ら、伊勢志摩から直線距離で200キロ以上離れた富士山に魅了され、見えると思った朝には伊勢志摩のどこかで三脚を立ててスタンバイしているという。
泊さんは「伊勢市の標高555メートルの朝熊岳(あさまだけ)の展望台から撮影した富士山は、夏至の翌日で前日にユネスコに世界遺産登録されて最初の朝だった。空一面に雲があるにもかかわらず水平線の隙間から差した光が空を赤く染め、富士山の影が逆さ富士となって雲に映し出され、太陽柱(サンピラー)までが現れた。それはもう、一生に一度の光景だと興奮して、ただひたすらシャッターを切った」と撮影時の様子を説明する。
泊さんは「しかしながら、毎日見ることができないからこそ、『有り難い』と思わせてくれるのが富士山。感謝の気持ちを忘れてはいけないことを気付かされる」と付け加える。
開館時間は9時30分~6時。月曜・最終木曜休館。入場無料。7月10日まで。