二見興玉神社(伊勢市二見町)夫婦岩(めおといわ)の前の海で6月21日、恒例の「夏至祭」が行われた。ふんどし姿の男性と白装束姿の女性約100人が雨に打たれながら、海の中でみそぎを行った。
参加者の頭には日の丸のはちまき、男性はふんどし、女性は白装束姿。大雨降る境内に集まると、日の出時刻の4時40分に一斉に海に入り、国歌「君が代」を全員で2回唱和した。
6月1日~7月初めごろの約30日間同神社の海岸に浮かぶ夫婦岩の中央に朝日と富士山が重なるため、多くのカメラマンが詰めかけるが、この日はさすがにその数も少なかった。同神社から富士山までは直線距離で200キロ以上離れている。
みそぎを終えて戻ってきた男性は「大雨の中でのみそぎも素晴らしかった。大雨だったが心はとても晴れ晴れしている」と清々しい笑顔で答えてくれた。
毎年一般の参加者も交えて300人以上が参加する夏至祭だが、現在社務所の建て替え工事で境内が狭くなっていることから、今年は同神社の崇敬者で毎月みそぎを行っている「神魂禊(しんこんみそぎ)会」の会員だけに限定した。社務所の完成は今秋を予定。