英虞湾の間崎島で4月1日、一般社団法人「伊勢志摩里海学舎」(志摩市阿児町)がアオサの摘み取り体験を行った。
伊勢志摩の自然豊かなフィールドを生かした体験型ツアーメニューの開発と実施、観光ガイド「里海ガイド」の養成などを行っている同学舎。
これまで、アコヤガイから真珠を取り出す体験メニューや、アコヤガイの殻を磨いてアクセサリーにする体験メニュー、学生を対象としたアコヤガイ(真珠貝)を使った解剖実験などを行ってきた。
この日は、アオサについての簡単な講習の後、干潮の時間に合わせて網に付いたアオサを手摘みで収穫し、ゴミや砂を取り除く作業などを行った。参加者には、取れたてのアオサを入れたみそ汁が振る舞われた。
現在、アオサの価格が急上昇し、高級食材の伊勢エビよりグラム単価が高い状況が続いている。
里海ガイドを目指しているという長谷川貴美子さんは「とても楽しかった。しかも高価なアオサを摘み放題させてもらえるなんて幸せ。このツアーならみんなに喜んでもらえる」と笑顔を見せる。
同学舎理事の下川元三さんは「何度かモニターツアーを行うことで、より参加者に楽しんでもらえるようブラッシュアップを図っていきたい。後は参加料金の設定とPR・認知」と話す。「英虞湾、間崎島は非日常空間をのんびり体験できる場所なので、ぜひ遊びに来てリフレッシュしていただければ」とも。