志摩の鰻料理店「川うめ」で御木本幸吉翁の羽織など展示

伊雑宮・和合山・天の岩戸の三宮参りに幸吉翁の代参に、分身としてもらった「珠」の紋のある羽織。毎月25日に先代はこれを着てお参りに行っていたという。以来一度も洗濯はされていないとも。

伊雑宮・和合山・天の岩戸の三宮参りに幸吉翁の代参に、分身としてもらった「珠」の紋のある羽織。毎月25日に先代はこれを着てお参りに行っていたという。以来一度も洗濯はされていないとも。

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 1830年(天保元年)創業のうなぎ料理店「川うめ」(志摩市磯部町迫間、0599-55-0007)は10月1日、店内の一部に御木本幸吉から直接「もらった」という羽織や直筆の書などを展示するコーナーを設けた。

 同店は、1893年7月11日に御木本幸吉が半円真珠の養殖に成功(特許取得は1896年1月)し、その年の10月から多徳島(志摩市阿児町)に本格的な真珠養殖場を創設したことを機に、幸吉が養殖場へ向かう際に必ず立ち寄る休憩場になっていた。

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 幸吉は、当時同店で提供していた昼食には、1段だけと2段重ねの「小丸辨当(べんとう)」があり、事業が成功するまでは倹約し安い1段の方を選んで食べていたり、1918年ころ同地区でうなぎの養殖が始まり、うなぎ料理を提供するようになってからは、うなぎ料理を食べるようになった。また「うなぎは真珠貝の天敵だから食べるんだ」「うなぎは『うなぎ登り』といって事業成功に縁起がいい」と言いながら事業も成功していったという。

 同コーナーは、幸吉に可愛がられ親しくしていた同店の山路沢太先代が直接もらったものなど御木本幸吉にゆかりのあるものを整理し展示したもので、展示中の羽織は、毎月25日に伊雑宮・和合山・天の岩戸の三宮参りをする幸吉のお伴をするようになった同店先代が、どうしても行けなかった時に幸吉の代参に分身としてもらったのだという。そのほか「天の岩戸」の前で撮った写真や直筆の書などを展示している。

 同店の山路太一専務は「真円真珠発明100周年記念に幸吉翁をしのび、当店拝領の品々を陳列した。お気軽に見に来ていただければ」と話している。「幸吉翁の『天の岩戸穴での悟り』の逸話など、幸吉翁と直接面識のある社長の話も聞いていただければ」とも。

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