日本神話に登場する神の一つ「猿田彦大神(サルタヒコ)」について研究している「猿田彦フォーラム」が10月13日・14日、猿田彦神社(伊勢市宇治浦田、TEL 0596-22-2554)で開催される。
同フォーラムは1997年10月、同神社を造営・本殿遷座祭を斎行し、同時に奉祝祭「おひらきまつり」の開催と記念書籍「謎のサルタヒコ」を出版したことをきっかけに、翌1998年4月に発足し、今年で10年目を迎える。
猿田彦大神は、神話の天孫降臨のとき道先案内を務めた神として、交通安全・方位除けの神社として信仰されているが、全国にその諸説があり、実態が謎に包まれていることから研究していこうと、同神社宇治土公貞明宮司を代表に、京都造形芸術大学の鎌田東二教授と音楽家の細野晴臣さんが世話人代表を務め、毎年1回研究発表の場も兼ねたフォーラムを開催している。「『猿田彦大神』とこれからの宗教・精神文化に関する研究と振興」「神楽・祭祀・芸能・表現芸術の研究と創造」「猿田彦神社のこれからのあり方についてのさまざまな提案」メーンテーマとしている。
これまで多くの人の研究発表が行われ、毎年フォーラム年報「あらはれ」で研究論文、シンポジウム、特別対談などをまとめ出版し、「みちひらき研究/創作助成事業」として研究者に対して助成金などの助成事業も行っている。
13日は雲龍さん、三上敏視さんらによる奉納演奏と第9回みちひらき創作助成作品=創作舞踊「サルタヒコ」(渡守希さん)が披露される。14日は第10回助成対象者の紹介会と第9回みちひらき助成事業に選ばれた研究者3人の発表、奉納演奏(雲龍さん、三上敏視さん)、シンポジウム「翁王と猿田彦大神」が開催される。
開催時間は、13日=17時(同神社境内)、14日=9時30分~(研究発表)、13時30分~(シンポジウム)、場所は同神社講堂。参加無料。