鳥羽水族館(鳥羽市鳥羽)で9月28日、青いモクズガニの一般公開が始まった。
青いモクズガニは、津市在住の川本進一さんが9月20日に近くを流れる雲出(クモズ)川で捕獲したもの。大きさは甲長(甲羅の縦幅)4.8センチ、甲幅(甲羅の横幅)5.8センチ、体重は118グラムで、雄。
モクズガニは日本全国の河川や海、ロシア、韓国、中国、台湾などに分布。両方のハサミに長く柔らかい毛が多く生えているのが特徴で、藻くずに見えることが名前の由来になっているという。成体は川に住むが9~10月に産卵のために海に下る。高級食材の上海ガニもモクズガニの仲間。
川本さんは「30年モクズガニを捕っているが青いモクズガニは初めて。食用にする予定だったがあまりの青さに食べる気になれなかった」と話す。
同館の飼育員も「今まで見たことがない色。なぜこのような色になったか、色素の異常や遺伝子関係などが考えられるが、はっきりとした原因は分からない」と困惑の様子。
青いモクズガニは通常のモクズガニと共に、同館の「へんな生きもの研究所」内で展示している。
開館時間は9時~17時。入館料は、大人=2,500円、小人=1,250円、幼児(3歳以上)=630円。