鳥羽商船高等専門学校(鳥羽市池上町)制御情報工学科の学生が開発した、スコアブックと連動する動画閲覧システム「STEP」が、「全国高等専門学校第28回プログラミングコンテスト」(通称=プロコン)課題部門で文部科学大臣賞・最優秀賞を受賞した。
10月8日・9日に山口県周南市で開催された高等専門学校連合会(東京都千代田区)主催の同コンテストは、情報処理技術の向上、教員・学生の交流、高等専門学校のPRなどを目的に1990年から毎年行われている。主管校は大島商船高等専門学校(山口県大島郡周防大島町)。
「スポーツで切り拓く明るい社会」をテーマにした課題部門優勝に値する最優秀賞を受賞した「STEP」は、スポーツで切り拓く明るい社会バレーボールやバスケットボールなどのスポーツを動画撮影し得点などのアクションがあった時間などを記録させるシステムで、スコアブックの作成や誰がどれだけ得点したか、また失点したかなどのデータからチームの長所、短所などをデータ化し分析することができる。
リーダーの小山紗希さんは「審査委員の方からは、汎用(はんよう)性があり、シンプルな操作で、選手の動きなどをデータ化し、分析できるようにシステム化したことを評価された」と話す。
そのほか、自由部門優秀賞・さくらインターネット企業賞にドローンを用いた水産業支援システム「うみどり」が、課題部門特別賞にスポーツ競技でのスコアボードの得点記録自動化システムの「テレスコア」がそれぞれ受賞した。