「全国アマモサミット in 伊勢志摩」が11月11日・12日、志摩市磯部生涯学習センターで行われた。
「全国アマモサミット」は、海の自然再生・保全を目指して、小魚や小動物が暮らす最適な環境をつくる「アマモ」や「アマモ場」をテーマに毎年全国各地で開いている会議。地域住民をはじめ、漁業者や行政など関係者が、全国各地の課題や先進的な取り組み事例を共有し学び、次世代へつなげていこうと取り組む。2008年から開かれ今年で10回目となった。
1日目は、海の博物館(鳥羽市浦村町)学芸員の平賀太蔵さんによる基調講演「藻場と伊勢志摩の海の恵み」があり、続いて的矢湾についてあおさ養殖漁業者の北村亨さん、英虞湾について真珠養殖漁業者の中井義久さん、太平洋について海女の三橋まゆみさん、海の学びについてZakko Clubの佐藤達也さん、海の食材との関わりについて志摩観光ホテルの宮崎英男さんが説明を行った。その後、愛知県佐久島中学校、三重高校、三重県立水産高校の学生たちによる事例紹介、アマモサミットを生かしたまちづくりの紹介やパネルディスカッションが行われた。
2日目は、全国の高校生らを中心に「高校生サミット」が行われた。発表高校は、神奈川県立海洋科学高校、京都府立海洋高校、山口県・柳井学園高校、山形県立加茂水産高校、富山県立氷見高校、福井県立若狭高校、兵庫県立西宮今津高校、岡山県立笹岡工業高校、岡山県立備前緑陽高校、福岡県立伝習館高校、熊本県立芦北高校、富山県立滑川高校。
閉会式では「次世代の子どもたちに『とこわかの海』を引き継いでいかなければいけない」と大会宣言を読み上げ閉幕した。