写真家の泊正徳さんが6月1日から、国の登録有形文化財として登録されている「鳥羽大庄屋かどや」(鳥羽市鳥羽、TEL 0599-25-8686)で写真展「心のふるさと伊勢神宮」を開催する。
泊さんは、伊勢志摩経済新聞のカメラマンを務める傍ら、伊勢志摩から直線距離で200キロ以上離れる富士山を撮り続けている。今年2月には伊勢神宮内宮(ないくう)前「茶房 山中」(伊勢市宇治今在家町)で写真展「伊勢志摩から拝(み)る富士山」を開催した。
会場となる「鳥羽大庄屋かどや」は、江戸時代には大庄屋、その後大正まで薬店を営んでいた広野藤右衛門の旧家。旧鳥羽街道の沿道に建ち、木造平屋及び2階建ての母屋と内蔵、土蔵、庭園などを一般公開する。公開から5年目の今年2月に入館3万人を達成した。
同展では、伊勢神宮で年間執り行われる神嘗祭(かんなめさい)や月次祭(つきなみさい)などの神事のほか、神宮神田(伊勢市楠部町)での田植えや「神服織機殿神社(かんはとりはたどのじんじゃ)」(松阪市大垣内町)の衣を織る様子などを収めた15点を展示する。
泊さんは「伊勢神宮の神域に入ると毎回、神々しさ、荘厳さを感じ、そして清々しい気持ちに自然となっていく。取材を通して神宮を撮らせていただき、『心のふるさと』と言われる所以を少しでもお伝えすることができればと思う。神宮の素晴らしさを少しでも多くの人に感じていただき、足を運んでいただくきっかけになれば」と話す。
開館時間は10時~16時。火曜休館。6月17日まで。