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鳥羽商船、全国プロコン最優秀賞3連覇 アカモクの資源管理システム

鳥羽商船、全国プロコン最優秀賞3連覇 アカモクの資源管理システム

鳥羽商船、全国プロコン最優秀賞3連覇 アカモクの資源管理システム

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 鳥羽商船高等専門学校(鳥羽市池上町)制御情報工学科が「全国高等専門学校第29回プログラミングコンテスト」(通称=プロコン)で3年連続の文部科学大臣賞・最優秀賞を受賞した。

【その他の画像】鳥羽商船高等専門学校の学生がプロコン最優秀賞

 10月27日・28日に徳島県徳島市で開催された高等専門学校連合会(東京都千代田区)主催の同コンテスト。情報処理技術の向上、教員・学生の交流、高等専門学校のPRなどを目的に1990年から毎年行われている。今年の主管校は阿南工業高等専門学校(徳島県阿南市)。

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 課題部門(今年のテーマは「ICTを活用した地域活性化」)と自由部門と競技部門によるコンテストがあり、課題部門には56作品、自由部門には52作品がエントリーし、それぞれ20作品が書類選考によって選抜された。当日の本選ではプレゼンテーション、デモンストレーションなどを行い審査され各賞が決まった。

 同校は、齋藤勇馬さん、牛場正敏さん、出口大洋さん、大田真裕さん、林蓮さんのチーム(担当教員=江崎修央さん)が水中カメラとドローンを活用し海藻のアカモクを資源管理するシステム「AKAMOKU(アカモク)」を開発し、課題部門で最優秀賞を受賞した。

 「AKAMOKU」は、新たな水産資源として注目されている海藻のアカモクについての生態を把握し、藻場の調査などを行うシステムで、ドローンによる海面と360度撮影可能なカメラによって海中をそれぞれ撮影し、それらの映像からAI(人工知能)による学習、分析を行い可視化し、WEB上で閲覧可能にした。

 リーダーの齋藤さんは「これまでほとんど収穫されていなかったアカモクが近年需要を伸ばし収穫量が増えている。アカモクの生態についてもよく解っていないので、このシステムを活用し、生態を把握し、資源管理してくことができれば」と期待を寄せる。

 江崎教授は「齋藤は漁場調査のためにドローンを何度も飛ばして調査した。地域の課題を解決するためには、まず学生たちがしっかりと問題意識を持って考え行動できるように現場に連れていくことが大切」と話す。

 鳥羽市水産研究所(鳥羽市鳥羽)の岩尾豊紀さんは「鳥羽市ではアカモクがどれだけ出荷されているのか把握できないが結構な量が出荷されているようだ。需要に対応できるようにするために、アカモクの生態が安価に安易に調べられる方法があれば、資源管理できれば…と開発前の段階で助言した」と振り返る。

 三重外湾漁業協同組合志摩支所(志摩市阿児町)によると、出荷量は2014年1.5トン、2015年1.5トン、2016年2.1トン、2017年8.2トン。福田英紀支所長は「テレビなどメディアで紹介され、アカモクの需要が急激に増えている」と説明する。

 齋藤さんは「これからこのシステムを実際に活用して、地域の課題解決のためのお役に立てれば、うれしい」と微笑む。

 自由部門では、スポーツ時の運動量を数値化し効率的な練習などに活かすシステム「UNDO-KAI(ウンドウカイ)」を小山航輝さん、萩野翔貴さん、藤田政陽さん、仲西惟人さん、安西琉偉さん(担当教員=中井一文さん)が開発し、3位相当の特別賞を受賞した。

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