4月6日現在の広域伊勢志摩圏内の桜情報をまとめてみた。
伊勢市内の桜はどこも見頃になっている。「日本さくら名所100選」(日本さくらの会)にも選ばれている「宮川堤」は、約1キロに渡り約600本の桜並木がある。「五十鈴川沿い」の桜もほぼ満開。昼間は花見屋台の出店、夜間ライトアップされる「五十鈴川桜まつり」が開催されている。
伊勢神宮内宮(ないくう)宇治橋正面の淡墨桜は見頃を終え葉桜に、その奥の内宮所管社「子安(こやす)神社」と「大山祇(おおやまずみ)神社」への参道脇の衣通姫(ソトオリヒメ)と神代桜(ジンダイザクラ)は終盤に。神宮神苑(しんえん)や宇治橋脇に咲くソメイヨシノなどの桜はほぼ満開。「木華開耶姫(コノハナサクヤヒメ)を祭る『子安神社』周辺には梅や桜など花をつける木々が多く植えられている。伊勢神宮には全国から寄進していただく桜がいつも花を咲かせている」と伊勢神宮広報担当の西本俊一朗さん。
昨年、新種に認定された伊勢市横輪町固有の珍しい品種「横輪桜」は満開のものや5分咲きのものが入り混じりながら見頃に。色が濃く、ソメイヨシノなどに比べて2~3倍の大きさの花びらを付けるのが特徴。「横輪桜まつり」(4月14日まで)も開催中。伊勢湾が一望できる標高119.8メートルの「音無山」(伊勢市二見町)は2000本のソメイヨシノが植えられている。
鳥羽市内では、「鳥羽城跡の城山公園」からは鳥羽湾の景色を眺めながら花見客の姿が。昨年新設したモニュメント「?TOBA」も人気スポットになっている。すぐ下に降りたところにある「大山祗神社」では満開の桜の下で「春祭まつり」も。四国香川県の金刀比羅宮の全国に6社ある分社の一つ「讃岐金刀比羅宮鳥羽分社」周辺の桜も見頃。
志摩市の「横山」(志摩市阿児町)の「創造の森」はピンク色の陽光が終わり、ソメイヨシノが満開に。2016年に開催された伊勢志摩サミットで植樹した桜も花をつけた。弘法大師・空海が自らの爪で石に刻んだとされる不動明王を祭る御座の「爪切不動尊」(志摩市志摩町)には約100本のソメイヨシノが満開に。樹齢360年以上とされる天の岩戸近くに咲くオオシマザクラ「岩戸桜」は満開を終え桜吹雪で演出。代わってその後ろの山桜が可憐な花をつけている。
「田丸城跡」(度会郡玉城町)の桜も満開。石垣と桜のコラボが人気に。宮川沿いに植えられた「宮リバー度会パーク」(度会郡度会町)のソメイヨシノも一気に開花しほぼ満開に。多気郡多気町の「天啓公園」「五桂池ふるさと村」「桜づつみ公園」の桜も見頃。明和町斎宮の「ふれあい広場」「斎王の森」周辺の桜も満開。南伊勢町の国道260号線沿いの桜は桜のトンネルを作っている。