三重県志摩市は7月11日、「地域でムービー協会」に加盟し、同時に同市長が理事に就任した。同協会は、三井物産戦略研究所が中心となって進めている「スロータウン連盟」の事業の一環で設立された。
会長には掛尾良夫さん(旬報映画総合研究所=所長)、副会長には亀井利克さん(三重県名張市長)、園田正彦さん(三井物産戦略研究所=室長)、そのほか理事18名(各市町村長と民間企業、団体の代表者ら)が就任した。
同協会は、多様な作品を映画館で鑑賞する機会に恵まれない地域で、映画を通して地域に根ざしたコミュニティーの場を活性化させるのと同時に、公開する機会に恵まれない良質な作品を地域で上映することで、映画産業の発展を目指すという。初年度は、映画館として利用可能な施設の調査を行い、可能な地域から常設的に上映会を行う予定。
同市観光戦略室の浜野由人係長は、「この地域を映画のロケ地に活用してもらおうとPRし、実績をあげている『伊勢志摩フィルムコミッション』とも連携しながら、映画を通して地域の活性化を目指したい。同協会のネットワークを生かした映画祭のようなものもこの地で開催できれば」と話している。