竹内千尋志摩市長が4月24日、2004年アテネ、2008年北京でのオリンピック競泳平泳ぎの金メダリスト北島康介さんと、絶対負けられない政治生命をかけた「対決」に挑んだ。
同企画は、企画制作会社me&stars(東京都渋谷区)が手掛けるファンとスター(著名人)をつなげる体験企画の第3弾で、「北島康介をぶっとばせ!平成最後の大一番」と題して、昨年12月13日~19日に開催されたネットオークションで志摩自然学校(志摩市大王町)が65万6,640円で落札したことから実現。
「対決」は41個の真珠の中から1粒20万円相当の英虞湾産のアコヤ真珠を選ぶという真珠の目利き対決と1人乗りのカヤックでスピードを競い合う早こぎ対決の2本立て。竹内市長が勝てば北島さんがオリンピックで勝ち取った金メダルを首にかけて北島さんと一緒に写真を撮ることができる。
志摩自然学校代表理事の東友章さんは「志摩自然学校のPRにつながればと思い、オークションに参加した。落札できたが自分が北島さんと対決しても面白くないと思い、志摩市長にお願いした」と話す。
一方、竹内市長は真珠養殖発祥の地として今もなお真珠産業が盛んな志摩市の代表。真珠を内外にアピールする上でも負けるわけにはいかない。竹内市長は「政治生命がかかる真剣勝負。間違ったらしゃれにならない」と苦笑する。北島さんも「(真珠の目利き対決は)僕より市長の方がプレッシャーかかっているでしょう」と竹内市長を気遣った。
真珠を提供し真珠鑑定人を務めたパールファルコ(同磯部町)副社長の牧戸麻衣子さんは「41個の中にはアコヤ真珠が27個。大玉の南洋真珠やタヒチ産黒真珠のほか、淡水真珠やサンゴ、イミテーションの粒の中から2個を選んでいただく。ヒントは自分の顔が映るほどの照りがあるもの」とアドバイスすると、会場となった志摩市役所の会議室で2人は手に取ったり、虫眼鏡で凝視したりして真剣に選んでいた。
その後、場所を志摩自然学校のある次郎六郎海岸(大王町)に移動し、シーカヤック早こぎ対決を行った。結果は、後日インターネット上で発表する。