本年度で開校14年目になるコミュニティー大学「賢島大学」(志摩市阿児町神明、事務局=代々木高校)の第1回公開講座が5月23日、代々木高校1階ホールで行われる。
いつでも誰でも入学できる大学として2007年6月に開校したコミュニティー大学。広域通信制高校の「代々木高校」(同)が取り組む「伊勢志摩元気プロジェクト」の一環としてスタートし毎年さまざまな講座を開き、伊勢志摩を元気にするために活動を行っている。
令和元年第1回公開講座は、自動の防眩(ぼうげん)ミラーで世界シェアトップクラスのメーカー「ジェンテックス・ジャパン」(愛知県名古屋市)社長で伊勢志摩の魅力を国内外へ発信する「伊勢志摩創生」の発起人などを務める西嶋一彦さんが講師を務める。西嶋さんは2018年1月、賢島からすぐの場所にあった真珠店をリノベーションし1棟貸しのプライベートヴィラ「Vacation Rental(バケーションレンタル) SHIMA BOAT HOUSE(志摩ボートハウス)」(同)にオープンさせた。
世界で起きているシェアリングエコノミーの可能性について、世界シェアトップクラスに導いたビジネスや伊勢志摩創生への活動についての話を交えながら、なぜ今「貸別荘」でなく「バケーションレンタル」なのか、「志摩ボートハウス」のオープンから現在に至るまでの経緯などについて講演する。
事務局の溝口幸夫さんは「5月期の講座は西嶋さんにお願いした。僕自身も世界一のシェアを誇るメーカーになった西嶋さんのお話にはとても興味がある。講演後、希望者には『志摩ボートハウス』の見学会もしてくれるそうなので、興味のある人は参加していただければ」と呼び掛ける。
本年度公開講座の日程は以下の通り。6月27日「たい焼きの常識を打ち破る」(わらしべ常務の山口奈緒美さん)、7月19日「今を生きる。生かされていることに感謝~22歳で白血病と宣告されて~」(ワァークスジャパン社長・元伊勢志摩倫理法人会会長の西井一浩さん)、9月26日「南伊勢町田曽岬沖『唐船漂流事情』(郷土史研究家、マサヤ社長の田岡正廣さん)、10月25日「御食つ国 鰹節(かつおぶし) 日本食文化の源流を世界に」(まるてん社長天白幸明さん)、11月21日「志摩の音楽祭 コーラスに夢を託して」(音楽家・志摩コーラス代表の坂本研太さん)、12月23日「元気プロジェクトが動かす明日の志摩(年度末のまとめフォーラム)」。
講座開催時間は19時~21時。入学を随時受け付けている。年会費は3,000円、講座だけの受講料は1講座500円。