「月兎舎(げっとしゃ)」(伊勢市馬瀬町、TEL 0596-35-0556)発行の三重の季刊ローカル誌「NAGI凪(なぎ)」(冬号)が12月1日、県内の書店に並んだ。
今号の特集は「懐かしの昭和」。同誌の約40ページを割き、県内の「昭和」を採り上げた。第1部では銭湯、駄菓子屋、よろずやなど今も人々の生活の中に残る昔ながらの「昭和」と、「昭和」を懐かしみ「流行」「歴史」として捉えた「昭和」を売りにした店舗などを紹介、第2部では県内の廃校を写真とエッセーで、第3部では昭和の出来事を県内の出来事と対比できるように年表にまとめている。広域伊勢志摩圏内では駄菓子屋「三浦や」(伊勢市)、昭和に会える店「からくりガレージ」(志摩市)をピックアップしている。
坂美幸編集長は「駄菓子屋さんは伊勢市内でも大湊、船江町などにもあるが、どこも経営者の高齢化が進んでいる。でも小学校がある地区にはまだまだ残っていて、子どもたちと(店の)ご主人とが店を取り巻く環境の中で温かいコミュニティーを作り上げているように感じた。昭和は長かったので主に30年代に絞った。その後の高度経済成長期を経て、拝金主義に走ってしまった日本をふと振り返っていただければ」と話した。
そのほか、全国から注目を集める高校生レストラン「まごの店」を運営・指導する県立相可高等学校(多気郡多気町)食物調理科の村林新吾教諭へのインタビュー記事や、熟練技能者が技能日本一を競い合う大会「全国技能グランプリ」で2007年の表具部門全国2位に輝いた表具師の藤原史紀さん(度会郡度会町)などを紹介している。
「NAGI」県内の古民家レストランを特集(伊勢志摩経済新聞)NAGI@月兎舎高校生レストラン「まごの店」全国技能グランプリ