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天照大御神に絹と麻を奉納する「神御衣祭」 伊勢神宮内宮と荒祭宮で

天照大御神に絹と麻を奉納する「神御衣祭」 伊勢神宮内宮と荒祭宮で

天照大御神に絹と麻を奉納する「神御衣祭」 伊勢神宮内宮と荒祭宮で

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 天照大御神(あまてらすおおみかみ)に「和妙(にぎたえ)」(絹)と「荒妙(あらたえ)」(麻)と、針と糸を奉納する祭典「神御衣祭(かんみそさい)」が10月14日、伊勢神宮内宮(ないくう)「正宮(しょうぐう)」と「荒祭宮(あらまつりのみや)」で執り行われた。

【その他の画像】伊勢神宮内宮で「神御衣祭」

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 「神御衣祭」は、毎年5月と10月の14日に行われ、伊勢では「神様の衣替え」とも呼ばれている。神宮司庁広報課長の音羽悟さんによると「『神御衣祭』は『神嘗祭(かんなめさい)』よりも古いお祭りである可能性が高い」と説明する。

 10月1日~13日の期間、「神服織機殿神社(かんはとりはたどのじんじゃ)」(松阪市大垣内町)で和妙が、「神麻続機殿神社(かんおみはたどのじんじゃ)」(井口中町)で荒妙が、それぞれの神社の境内中央にある八尋殿(やひろでん)で織子(おりこ)たちにより織られる。作業が始まる1日には「神御衣奉織始祭(かんみそほうしょくはじめさい)」が、完成する13日には「神御衣奉織鎮謝祭(かんみそほうしょくちんしゃさい)」がそれぞれ行われている。

 この日の正午、祭典が始まると、和妙と荒妙を入れたから櫃(ひつ)を先頭に、その後ろを小松揮世久(きよひさ)大宮司以下、神職が続き、正宮に向かって参進した。神職らの浅沓(あさぐつ)で玉砂利を踏みしめる音が神域に広がった。

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