伊勢市民ら約1500人が11月21日、天皇陛下のご即位奉祝し、宇治駐車場からおはらい町を抜け伊勢神宮内宮(ないくう)宇治橋前までの約1キロメートルの道のりをゆっくり提灯を手に練り歩いた。
提灯行列は、伊勢市や伊勢市観光協会、伊勢商工会議所らで作る「御大礼奉祝委員会」(会長=鈴木健一伊勢市長)が市民に呼び掛けて実現したもので、同会は「奉祝 天皇陛下御即位」と書かれた提灯を1500個以上準備し配布した。
鈴木英敬三重県知事や鈴木健一伊勢市長らが歩く先頭には多くの報道陣がカメラを向け撮影していた。一行は、宇治橋前に到着すると国家君が代を斉唱し、「天皇陛下万歳」と万歳三唱を行った。
宮内庁長官の山本信一郎さんから「両陛下におかれましては夕刻無事に内宮行在所にご到着された。今日はこんなに寒い中を多くの皆様方が陛下のご即位のお祝いのためにお集まりいただき本当にありがとうございます。心から御礼を申し上げます」とサプライズのあいさつがあった。
三重県議会議長の中嶋年規さんは「本日、直接陛下にお目にかかることができ、ご即位のお祝いを申し上げたところ、緊張していたのを察してか皇后陛下が優しく微笑んで下さったのがとても印象的だった。とても光栄なこと」と話す。伊勢市在住の女性は「両陛下のご即位本当にうれしく思う。沿道から少しだけお顔を拝見させていただいたが、うれしくて涙が出てきた」と微笑む。