三重の出版社「月兎舎(げっとしゃ)」(伊勢市馬瀬町)が6月1日、ローカル季刊誌「NAGI(凪・なぎ)」No.81夏号を刊行する。
創刊20周年を迎えた同誌。今号では、「伊勢志摩を美食の聖地に」と活動する「エバーグリーン常葉(ときわ)の会(略称エバグリ)」に光を当て、同会に参加する12人の料理人や食材を提供する6人の生産者を紹介する。
編集長の坂美幸さんは「2016(平成28)年5月に開催された『G7伊勢志摩サミット』で脚光を浴びた地域への注目度を色あせないようにと意気込む料理人のグループ『エバグリ』のメンバーの人物像と食哲学について聞いた」と話す。
12人は、「ボン・ヴィヴァン」(伊勢市本町)の河瀬毅さん、「カンパーニュ」(勢田町)の東健夫さん、「ル・バンボッシュ」(辻久留)の福井隆一さん、「志摩観光ホテル」(志摩市阿児町)の樋口宏枝さん、「ザ・ひらまつ賢島」(同)の今村将人さん、「志摩地中海村」(浜島町)の太田裕さん、「グリル片山」(伊勢市岩渕)の片山朗さん、「伊勢 三玄」(御薗町)の松原京介さん、「割烹(かっぽう) 大喜」(岩渕)の坂田喜則さん、「すし処(どころ) 君家」(松阪市高町)の山口和司さん、「うなぎ 千代幸」(伊勢市小俣町)の泉幸一朗さん、「そば 柿右衛門」(旭町)の西村哲平さん。
坂さんは「エバグリ発足間もない2018(平成30)年ごろから話を聞いていた。昨年夏のお披露目会に参加して、壮大な計画だと感じた。コロナがなければ今年5月に第2回食事会を計画していたので、リポートとして載せたいと思っていた」と話す。「伊勢志摩といえば夏。コロナで旅の自粛気分はあるが、アワビのおいしい7月、8月に伊勢志摩へ来てほしいと思い、発刊した。『うまし国、伊勢志摩』の魅力を今一度、声を大にして発信したい」とも。
価格は720円。B5判、104ページ。三重県内の書店などで販売している。