伊勢志摩から直線距離で約200~230キロ離れた位置にある高さ3776メートルの富士山が10月11日、伊勢志摩の各地で観測できた。
10月5日に日本の南で発生した台風14号(チャンホン)は、、日本の南の海上をゆっくりと旋回し10日には伊勢志摩に最も接近し、大雨と強風・高波をもたらしながら通過、11日の朝には伊豆半島から房総半島沖に達し、勢力を弱め12日には熱帯低気圧に変わる模様。
伊勢志摩地方の11日の早朝は、台風による雨と風で大気がきれいになり満天の星に。次第に明るくなると富士山のシルエットが水平線の上にくっきりと現れた。
200キロ以上離れた場所から富士山を観測できるのは、冬場の早朝の空気が澄み切った晴天時で富士山との間に雲がないなど、全ての条件をクリアした時にだけ。また水平線の上に富士山だけが浮かんだように見れるのは、陸地からでは、鳥羽市と志摩市からだけになる。
この日、安乗(あのり)埼灯台から富士山の撮影に成功したのはカメラマンの宮嶋浩一さん。宮嶋さんは台風一過で早朝から富士山を狙って待機していたという。宮嶋さんは「安乗岬に到着したころは北斗七星が灯台の真上に出現し、とても美しかった。明るくなり始め富士山のシルエットが確認できるとドキドキしながらシャッターを押していた」と話す。