鳥羽・浦村に「カキの食べ放題」の店が集積-ノロウイルスばねに

「カキの食べ放題」を提供する山安水産。バケツにカキが積み上げられている。

「カキの食べ放題」を提供する山安水産。バケツにカキが積み上げられている。

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 昨シーズンの全国的な「ノロウイルス」の風評被害で大打撃を受けたことがきっかけで、「浦村かき」の養殖産地=鳥羽市本浦地区に、カキを食べ放題させるカキ養殖工場直営の店舗が増え、賑わいを見せている。

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 昨年の全国的な「ノロウイルス」による食中毒被害は、患者数27,616人と過去最高を記録し前年度(8,727人)に比べても3倍以上の被害数が報告されている(厚生労働省調べ)。実際には「カキ」による食中毒被害はほとんどなかったにも関わらず、「カキ」などの2枚貝が原因と受け止めるようなメディアの報道が、消費者に誤解を招き、カキの消費減少、カキの販売価格低下、最終的にカキ養殖業者の売り上げ減少になるなどの風評被害を受けた。

 「浦村かき」「的矢かき」ブランドの維持・向上のため三重県では、2003年から安心・安全なカキの提供を目指して「みえのカキ安心情報」をインターネット上に公開し、厳格な品質基準を設け「みえのカキ安心システム」を作り、品質管理においても徹底してきた。

 昨年の「風評被害」をきっかけに、カキ養殖業者は売り上げを維持しようと思案の末、現地で直接カキを食べさせる「カキの食べ放題」を始めた。現在同地区において6業者がサービスを提供し、休日になるとカキを求めてやってくる観光客らが「焼き牡蠣」に舌鼓を打っている。

 1956年創業の山安水産(鳥羽市浦村、TEL 080-3064-2364)ではバケツにカキを詰め放題させ、焼きガキを楽しませるサービスを提供(大人2,000円)。マスコミの取材なども受け、お笑いコンビ「キャイ~ン」のウド鈴木さんや「ホンジャマカ」の石塚英彦さんらの舌もうならせた。同社の間宮昌昭さんは「自分たちは三重県とともに、先進的にカキの安心・安全を目指して取り組んできたのに、風評被害でほとんどのカキ業者が影響を受けた。結果的に『ノロウイルス被害』をきっかけとして『カキの食べ放題』を提供する店舗が増え、地域全体として集積効果が働き、『浦村かき』が認知され理解され、さらにブランドイメージの向上につながったと思う。正しい知識、情報を持ってカキを食べてほしい。それには自分たちの目で見て、直接現地に足を運んでもらえれば」と話す。

みえのカキ安心情報浦村牡蠣の食べ放題つめ放題「山安水産」

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