「ネオンかがり火」炎のゆらぎを改良し全国出荷-予想外の受注も

市場調査の目的も兼ねて、近鉄宇治山田駅前タクシー乗り場前に設置された「ネオンかがり火」。

市場調査の目的も兼ねて、近鉄宇治山田駅前タクシー乗り場前に設置された「ネオンかがり火」。

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 ネオンサインの製造・販売を手がけるスペースアート(伊勢市小俣町湯田)は、オリジナル商品「ネオンかがり火」に改良を加え、販路拡大を図っている。

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 12月26日~1月7日には近鉄宇治山田駅前に「ネオンかがり火」6基を設置、かがり火のゆらぎの光が駅前の雰囲気を演出し、伊勢神宮への初詣客らの目を引き付けた。

 2006年10月に試行錯誤の末完成した「かがり火ネオン」をさらに「ゆらぎ」を演出するように約1年間かけて改良。同社奥井貫人社長は「ネオン管でありながら本物の炎のようにゆらゆらと揺れ、燃えているような光のゆらぎを作り出すことができた」と話す。

 同商品は野外用として雨や風の影響も受けないように設計されているほか、家庭用電源からの電気で簡単に設置できることから全国から問い合わせが寄せられ、当初想定していた居酒屋やレストランのほか、ホテルニューオータニ東京(東京都千代田区)やウエスティンホテル大阪(大阪市北区)などホテルからのオーダーや、宇治神社(伊勢市宇治今在家町)など、周りが森に囲まれ、火事を心配して火が使用できない施設からのオーダーも多くあったという。

 奥井社長は「商品開発において飲食店での店内演出用に、居酒屋や焼肉店、和食店などからのオーダーだけを想定していたが、葬儀の際にかがり火をたく風習がある茨城県のある地域の葬儀社からのオーダーや、伊勢神宮内宮前の駐車場から山の手に入った立地で昼間でも暗く目立たないことからそれを解消するために設置いただいた宇治神社など、想定外のオーダーに驚いた。今後はさらに販路を拡大していきたい」と意気込みをみせる。

 価格は1基11万円。固定式、スタンド式、ブランケット式の3タイプを用意する。

かがり火の炎をネオン管で再現-ゆらぎにこだわり(伊勢志摩経済新聞)スペースアート

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