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伊勢角屋麦酒が新商品「ホップスパークリングウオーター」 ビールに寄せないノンアル飲料

伊勢角屋麦酒が新商品「ホップスパークリングウオーター」 ビールに寄せないノンアル飲料

伊勢角屋麦酒が新商品「ホップスパークリングウオーター」 ビールに寄せないノンアル飲料

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 「伊勢角屋麦酒(ビール)」を製造販売する二軒茶屋餅角屋本店(伊勢市神久)が新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けアルコールの提供ができない飲食店に向けて、5月から販売する新商品「ホップスパークリングウオーター」が人気を集めている。

【その他の画像】イセカドビールからノンアル飲料「ホップスパークリングウオーター」

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 「伊勢角屋麦酒(通称=イセカドビール)」は、1575年創業の同社21代目社長の鈴木成宗(なりひろ)さんが1997(平成9)年に立ち上げたクラフトビールブランド。国内外のコンペティションで数多くのメダルを獲得し、「ビール界のオスカー」ともいわれ最も歴史のある英「IBA(The International Brewing Awards)」で2017(平成29)年と2019年の2大会連続で、「ペールエール」がゴールドメダルに輝いた。

 新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言下では、12万リットル以上のクラフトビールが、冷蔵庫の在庫どころか、仕込みタンクから全く動かない状態が続いた。

 新商品はノンアルコールの清涼飲料で、ホップのみを原料としてホップのエキス分を抽出し、炭酸を加えた商品。第1弾はシトラ、第2弾はモザイク、第3弾は人気のクラフトビール「ネコニヒキ(猫2匹)」と同じホップを使ったネコニヒキブレンドのホップをそれぞれ使用して販売。現在までに1,770リットルを出荷した。

 鈴木さんは「3度目の緊急事態宣言が発令され、飲食店でのアルコールの提供ができなくなったことから、困っている飲食店の力になれるようにと、開発チームに社長命令で『ホップスパークリングウオーターを一刻も早くお届けできるように完成させろ』と第一優先させた。以前からホップスパークリングについての研究、試作を重ねていたが、とてもおいしくできた。ノンアルコールビールのようにビールに寄せようとせず、あえてホップの香りを楽しんでいただける清涼飲料として新しい飲み物を目指した。おかげさまで全国のビアバーの皆さま、お客さまからも高く評価いただいている」と話す。

 通常、クラフトビールメーカーの設備では清涼飲料の販売は法律上できない。清涼飲料を製造するには、清涼飲料水製造業免許が必要で、さまざまな設備とそれに伴う厳格な検査があり、免許取得にはハードルも高い。

 鈴木さんは「私どもでは、ブルーボトルコーヒーのアイスコーヒーを製造するため、以前から旧工場の神久工場で清涼飲料水製造業免許を取得していたため、いち早くホップスパークリングウオーターの製造を行うことができた。現在はサーバー設備のある飲食店へケグ(樽)での販売のみ行っているが、10月ごろには缶での販売もできるように準備を進めている。コロナ禍でも爽やかなホップの香りをお届けできれば」とも。

 同商品は、伊勢おかげ横丁内に出店する直営店「伊勢角屋麦酒 内宮前店」(伊勢市今在家町)と、取り引きのある全国のビアバーなど飲食店で販売する。「伊勢角屋麦酒 内宮前店」の価格は、小カップ=310円、大カップ410円。

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