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伊勢角屋麦酒、積雪被害でバズった長野のリンゴを「ホップドシードル」に

伊勢角屋麦酒、積雪被害でバズった長野のリンゴを「ホップドシードル」に(写真提供=神藤裕太さん)

伊勢角屋麦酒、積雪被害でバズった長野のリンゴを「ホップドシードル」に(写真提供=神藤裕太さん)

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 「伊勢角屋麦酒(ビール)」を製造販売する二軒茶屋餅角屋本店(伊勢市神久)が2月19日、積雪被害を受けて売り物にならなくなったリンゴを有効に活用しようと、リンゴ果汁にホップを加えて作る酒「ホップドシードル」の仕込みを行った。

【その他の画像】伊勢角屋麦酒、積雪被害のリンゴ果汁でホップドシードル仕込み

 2019年11月~2020年2月、同社でビール作りを学んだ神藤(かんとう)裕太さんが昨年12月15日にツイッターで赤く染まったリンゴに白い雪が積もった写真と共に「可愛(かわい)いが、寒い」と投稿すると、7.8万以上のいいねと、1.2万以上のリツーイトが付いた。

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 樹木医でもある神藤さんは昨年4月、長野県上水内郡飯綱町に移住。同年5月に「ふじ」「シナノゴールド」「シナノリップ」「王林」「紅玉」など数種類のリンゴの木73本が育つリンゴ畑をリンゴ農家から借り受け、自身もリンゴ農家になった。

 リンゴ農家1年目の昨年12月、収穫前のリンゴの「ふじ」に雪が積もって、売り物にならない状態になってしまった。神藤さんは「赤くなったリンゴに白い雪が積もった写真で初めてバズって驚いたが、農家にとっては雪が積もったリンゴは茶色くなってしまうので市場では販売できなくなってしまう。一方、雪が積もったリンゴは糖度が増すので甘くおいしい」と説明する。

 「さらに、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で予約いただいていたリンゴ果汁約1500リットルの注文がキャンセルになってしまった。困惑し伊勢角屋麦酒の鈴木成宗(なりひろ)社長に相談したところ、リンゴ果汁を使ってくれることになったので安心した。人生初でバズったリンゴが有効に活用されることになりとてもうれしい」と話す。

 鈴木さんは「神藤さんからの申し出に、断る理由など無く、リンゴ果汁を持ってきてもらうようお願いした。ホップドシードルはチャレンジしてみたいと思っていたお酒でもあったが、おいしいリンゴ果汁を調達する術がなかったので、今回ホップドシードルを仕込むことができて我々も良かった。約1カ月後が今から楽しみ」とほほ笑む。

 ホップドシードルは、リンゴ果汁にホップを加えて作る醸造酒。鈴木さんは「ホップにはアメリカンIPAなどでも使われるネルソンソルビンという希少価値の高いホップを使用。アルコール度数約6%に仕上げる予定」とも。酒のネーミングや出荷日などはこれから決定していくという。

 販売に関する情報は、伊勢角屋麦酒ホームページで発信する。

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