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志摩市・船越神社が遷座祭 コロナ禍で規模を縮小

志摩市・船越神社が遷座祭 コロナ禍で規模を縮小

志摩市・船越神社が遷座祭 コロナ禍で規模を縮小

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志摩市・船越神社が遷座祭 コロナ禍で規模を縮小

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 志摩市にある船越神社(志摩市大王町)で10月17日、20年に1度の遷座祭が執り行われた。

 天照皇大神を主祭神として豊受大神、応神天皇、猿田彦命、大山祇命など8柱を祭る同神社。記録によると1919(大正8)年、1939(昭和14)年、1961(昭和36)年、1981(昭和56)年、2001(平成13)年に遷宮(遷座)が行なわれた記録が残る。1961(昭和36)年10月18日に行なわれた遷宮では、木造の社殿から、神明造の本殿と神饌(せん)所、拝殿を鉄筋コンクリート造りとした。

 祭典は、神職、氏子ら全てのものをはらい清める川原大祓(はらえ)が10時に始まると、無風だった境内に風が舞った。山際俊郎宮司をはじめ神職ら約30人の一行が仮殿まで参進し所定の位置に着くと、鶏鳴三声(けいめいさんせい)「カケコー、カケコー、カケコー」の声と共に仮殿から新しくなった本殿までを絹垣(きんがい)と呼ばれる布で覆い祭神を移す渡御を行った。祭神が移ると山際宮司が祝詞を読み上げ、玉串を奉納した。

 山際宮司は「コロナ禍で感染拡大防止のため20年前の遷座祭に比べ半分から3分の一に規模を縮小せざるを得なかったことが残念だったが、滞りなく無事に執り行うことができてよかった」と話す。

 船越神社造営委員長の橋爪吉生さんは「直近の20年で船越小学校、船越中学校が閉校になった。子どもたちの姿を見たり声を聞いたりする機会が少なくなったように感じる。20年後、40年後も遷宮が迎えられるように地域に勢いと賑わい、元気を取り戻そう」と呼び掛ける。

 遷座祭が無事終了すると、曇り空だった空は太陽の光と共に青空に変わっていた。

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