伊勢神宮外宮別宮のもう一つの「月の神様」もお引っ越し-残すは風宮

伊勢神宮外宮別宮のもう一つの「月の神様」もお引っ越し(写真は「川原大祓」)

伊勢神宮外宮別宮のもう一つの「月の神様」もお引っ越し(写真は「川原大祓」)

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 伊勢神宮外宮(げくう)別宮の「月夜見宮(つきよみぐう・つきよみのみや)」(伊勢市宮後)で2月28日、神様のお引っ越し「遷御(せんぎょ)の儀」が厳かに執り行われた。

【その他の画像】月夜見宮の「お白石持行事」

 同宮では、昨年8月20日「立柱祭」「上棟祭」、10月5日「檐付祭(のきつけさい)」、11月5日「甍祭(いらかさい)」、今年2月26日「御戸祭(みとさい)」「御船代奉納式(みふなしろほうのうしき)」「洗清(あらいきよめ)」、2月27日「杵築祭(こつきさい)」「後鎮祭(ごちんさい)」「川原大祓(かわらおおはらい)」、2月28日「御飾(おかざり)」「遷御(せんぎょ)」、3月1日「大御饌(おおみけ)」「奉幣(ほうへい)」と一連の遷宮行事が執り行われた。

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 2月22日には約1000人の神領民らが奉曳車を曳き白石を納める「お白石持行事」が行われた。外宮の北御門(裏参道入り口)から北へ神路通りを約300メートル進んだ場所に立つ。同宮と外宮の間にはアテネオリンピック女子マラソン金メダリスト野口みずきさんも通った厚生小学校がある。同宮の周囲は飲食店や住居なども立ち、近隣住民にも親しまれている。

 「御戸祭」「御船代奉納式」「洗清」のあった2月26日は雨。遷御の諸具や御装束神宝を納めた辛櫃(からひつ)や神職らをはらい清める儀式「川原大祓」があった2月27日は、晴れているにもかかわらず少量の雨が同宮の杜を濡らした。不安定な天気が続いていたが「遷御の儀」の2月28日20時、月明かりの下で厳かな祭典が行われた。翌日は朝から大雨となった。

 伊勢神宮内宮(ないくう)が太陽の神様=天照大御神(あまてらすおおみかみ)を祭るのに対し、同宮は内宮別宮の「月読宮」「月読荒御魂宮(つきよみのあらみたまのみや)」(中村町)と同じ主祭神で天照大御神の弟神にあたる月の神様「月夜見尊(つきよみのみこと)」「月夜見尊荒御魂(つきよみのみことのあらみたま)」を祭る。古事記では、月夜見尊(月読尊)は、伊邪那伎命(いざなぎのみこと)の右目から生まれ、左目から生まれた天照大神の弟神に当たり、鼻から生まれた建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)の兄神に当たるとされる。

 一昨年の10月2日に内宮正宮、10月5日に外宮正宮で式年遷宮が執り行われ、その後14の別宮での遷宮行事が続けられてきた。残すは3月15日に遷御の儀が執り行われる外宮内に鎮座する「風宮」のみとなった。

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