「鰻(うなぎ)レストラン 千代幸」(伊勢市小俣町、TEL 0596-26-3181)が7月1日、新商品「うなぎカレー」の販売を開始した。
【その他の画像】伊勢のウナギ店「千代幸」の新商品「うなぎカレー」
大阪で12年修行した店主の泉幸一朗さんが1999(平成11)年に開いた同店。宮崎県や鹿児島県産のウナギを地下約30メートルからくみ上げた宮川の伏流水で1、2日休ませ臭みを抜いて身を締め、毎朝さばき備長炭で焼いて提供するという。
新商品は、サクラのチップでいぶして香りを付けたウナギの頭などをミキサーにかけ、カレースパイスなどを入れたカレールー。真空包装で提供する。
泉さんは「ウナギ全重量の約1割弱を占める頭の部分は骨が硬く調理にも手間がかかるためほとんどが捨てられているが、最もうまみが多く抽出される部位。捨てるにはもったいないと、15年ほど前から調理法を研究している。ウナギの頭を使った料理『半助南蛮漬け』(275円)、『半助唐揚げ』(330円)はリピーターが多い」と話す。
泉さんは「昨今のSDGsという観点ではフードロス削減につながる商品だが、純粋な思いとして、生きものの尊い命を頂くことへの責任と感謝の心でウナギ全てを無駄なくおいしく食べ尽くしたい。新商品のウナギ含有率は重量比で20%以上あり、栄養価も高い。臭みもなくおいしくできた。一度食べてもらえれば」と呼びかける。
価格は1袋(210グラム)=864円。同店とネットショップで販売する。
同店の営業時間は、11時~14時30分、16時30分~20時30分。月曜定休(月曜が祝日の場合は翌火曜休み)。