三重の季刊ローカル誌「NAGI凪(なぎ)」32号(春号)が3月1日、発売された。今号のテーマは「森と家」。単純なコストだけで優先順位を付けるのではなく、近くの山の木を使って「家」を建てましょう――と提案する。発行は「月兎舎(げっとしゃ)」(伊勢市馬瀬町)。
特集では、「国土の3分の2が森に覆われている日本の今日を顧みて、昔は近くの山から木材を供給し、その木で家を作り、道具を作り、山で山菜を取り、まきを得て調理していた。そして健全な森が維持されると、生命の源である水を得ることも、何の不自然でもなく自然であったが、その当たり前だった生活が、石油エネルギー中心の生活に変わり、『流通・生産コストの低下』という最高の恩恵を受けたように思っていた生活が、実は、近くの木の需要を減らし、森が手入れされなくなり、現代人を森から遠ざけた。不健全な森は地下水の枯渇、土壌崩落などの被害をもたらし悪循環を作っている」と警笛を鳴らす。
第1部では、志摩市磯部町の森下邸など三重県産の木で建てた家(7実例)とそこに住む人をフィーチャーしている。第2部では、三重の気候風土に適した木の家について科学的先進的に学ぼうと集まる「みえ木造塾」、「三重の木」認定制度を紹介。「天命の人」シリーズでは、「FSC森林認証」(適切に管理された森林から伐り出した木材を使うことを推進し、健全な森を育成しようとする制度)を国内で初めて取得した速水林業(紀北町)の速水亨社長のインタビュー記事を掲載する。
三重県内の書店、道の駅などで取り扱っている。価格は670円。
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NAGI@月兎舎