伊勢市出身のレーシングドライバー三宅淳詞選手が4月13日、GTレース国内トップカテゴリー「SUPER GT」GT500クラスに日産のワークスチーム「NISMO NDDP(ニスモ ニッサン・ドライバー・デベロップメント・プログラム)」からデビューした。
【その他の画像】「SUPER GT」 GT500クラスデビューの三宅淳詞選手
同レースはGT500とGT300の2クラスが同時に走る混走レースで、全8戦を戦い、シリーズチャンピオンを決める。この日、開幕戦となる「2024 AUTOBACS SUPER GT Rd.1 OKAYAMA GT300km RACE」が岡山国際サーキット(美作市、1周3.703キロ)で行われた。
島田次郎監督率いる同チームで高星明誠選手と共に赤色の「日産Z NISMO GT500」(No.3)のハンドルを握る三宅選手。三宅選手がプロのレーシングドライバーを目指すことになったのは、3歳の時に父親の充司さんに連れられて鈴鹿サーキット(鈴鹿市)で開催された「SUPER GT」のレースを観戦したことがきっかけ。2020年から2023年まではGT300クラスに「Max Racing」から参戦し、2021年には鈴鹿第3戦で初優勝を、2023年には同じ岡山の開幕戦で3位を獲得している。
予選レースが行われたこの日、Q1担当の高星選手が1分18秒133のタイムで9番手に、Q2で三宅選手は1分18秒301のタイムをマークし5番手に着けて、2人の総合のタイムで7番グリッドを獲得した。ポールポジションを獲得したのは2分35秒561をマークした「TGR TEAM au TOM'S」(au TOM'S GR Supra)の坪井翔選手と山下健太選手組。
三宅選手は「これまでGT300クラスでも同じやり方やフォーマットで走ってきているので、それほど違和感も不安もなく走れた。高星選手がマシンのセッティングについて的確なアドバイスをくれるので心強い。明日の決勝ではGT500クラスということで、GT300クラスの時と違って300クラスのマシンを追抜いて行かなければならない立場なので、不安な気持ちもないわけでないが、上位を狙って着実に完走できるようがんばります」とコメントする。
決勝レースは14日13時30分~。