おかげ横丁(伊勢市宇治中之切町)おかげ座 神話の館シアタールームで現在、「伊勢の匠展」が開催されている。
かつて、伊勢参りの旅人が土産物として求め、古くから伊勢参りとともに発展し、今もなお残る匠の技で仕上げられた伝統工芸品を一堂に集めた同展。伝統工芸品ができるまでの過程や職人の手仕事に注目し、実演を交えながら作り手とその作品を紹介する。
展示は、伊勢和紙、松阪木綿、伊勢木綿、市木木綿、伊勢一刀彫、漆器、伊勢根付、鈴鹿墨、伊勢提灯、伊勢擬革紙、和釘、那智黒石、伊勢春慶、神殿、漆塗、伊勢型、伊勢絽刺(ろざ)し、伊勢玩具、籐細工、竹笛。
「伊勢の匠に教わる」工作教室は、那智黒石の勾玉磨きや伊勢擬革紙でポストカード作り伊勢絽刺しなどの体験メニューはすでに終了し、伊勢一刀彫・干支作り(8月10日・11日)、木時計作り(12日・13日)、伊勢根付ペンダントトップ作り(14日)、箸、豆皿作り(15日・16日)、しめ縄作り(18日)の体験希望者を募集している。
催事企画部広報担当の大谷和佳子さんは「よく売れているのは碁石を取った穴の空いた那智黒石や伊勢和紙のアウトレット商品。一つひとつ手仕事でモノに魂を入れている匠と呼ばれる職人から直接教えてもらい、モノづくりを通して伊勢の文化に触れてもらえれば」と呼びかける。
開催時間は10時~17時。8月18日まで。