
通信制の代々木高校(志摩市磯部町)2年・富澤直人選手が3月26日、「第47回全国選抜高校テニス大会」で優勝し、高校生男子日本一の座を勝ち取った。
【その他の画像】2022年度代々木高校卒業の現在プロテニスプレーヤーの伊藤あおいさん
福岡市内で3月22日~26日に行われた男子テニス個人戦。計71人が参加する男子シングルスに出場した富澤選手は順調に予選を勝ち上がり、決勝戦で柳川高校(福岡県柳川市)2年の内田真翔さんと対戦し6-4、7-5のストレート勝ちで優勝を果たした。
シングルス個人戦は、団体戦出場校の登録ナンバーワンの選手と都道府県推薦選手によって争われ、優勝者は今年の全米オープンジュニアの予選出場権を獲得することができる。
富澤さんは「この大会で優勝することが今年の目標だったので、本当に達成できてうれしい。ずっと夢に見ていた全米オープンに挑戦する権利をもらえて、ありがとうございます。全国大会だけあってレベルが高くずっと緊迫した戦いが続いていた。家族やスクールの方々に感謝し、全米オープンジュニア大会で暴れてきたい」と意気込む。
代々木高校サテライト校「サリュートテニス専門学院」(神奈川県川崎市)に所属する富澤選手は、スクーリング合宿で志摩の本校で授業を受けながら、日々テニスの練習に専念してきた。テニス女子で現在、プロ選手として活躍する世界WTAランキング106位の伊藤あおい選手も2022年度の同校卒業生。伊藤選手は4月11日~13日に有明コロシアムで開催される「2025 ビリー・ジーン・キング・カップ(BJK杯)」日本代表に選ばれ出場予定。
サリュートテニス専門学院理事長の藤野彰久さんは「当校では伊藤あおいプロや富澤直人のようなプロを目指す生徒から、不登校や引きこもりがちになる生徒まで、さまざまな生徒が所属する。テニスが好きで、テニスを通して自分の可能性に挑戦し、社会性の獲得と人間形成を重視する指導を行っている。富澤は有言実行型で、試合が終わった後も反省と実戦を繰り返し、自分で冷静に考えて行動できる選手。世界で活躍できる選手を目指しているので、今回の優勝で勝ち取った全米オープンジュニア出場のチャンスを生かして、さらに飛躍してほしい」とエールを送る。