
伊勢志摩経済新聞2024年上半期PV(ページビュー)ランキング1位は、今年の干支(えと)巳(み)年にちなんだ、猿田彦神社の白蛇が鎮座する「たから石」がSNSで話題になっていることを伝える記事だった。
ランキングは今年1月1日から6月30日までに伊勢志摩経済新聞が配信したヘッドラインニュースのPVを集計したもの。上位10位のランキングは以下の通り(カッコ内は掲載日)。
1. 猿田彦神社の白蛇が鎮座する「たから石」がSNSで話題(1/9)
2. 鳥羽の海岸にスナメリの赤ちゃん打ち上げられる(5/14)
3. 伊勢におにぎり店「伊勢むすび」おばあちゃんになるまで(1/25)
4. 伊勢志摩連絡道路磯部バイパス開通 開通イベントも(3/13)
5. 伊勢「へんば餅」のへんばや商店が創業250年(1/15)
6. 三重県総合博物館「金曜ロードショーとジブリ展」10万人に(3/12)
7. 伊勢で音楽イベント「イセテラスフェス」(3/31)
8. 志摩スペイン村に長蛇の列 ヤバT初主催フェスに8000人(5/11)
9. 志摩スペイン村とヤバTがコラボ 単独ライブに音楽フェス(5/9)
10. 伊勢にスリランカ料理店 アーユルヴェーダに基づいたカレー(3/26)
1位に輝いた猿田彦神社の「たから石」はかねてより注目されていたが、あるインフルエンサーのSNS投稿でさらに注目されるようになった。白蛇にも見えるが地元の人からは「伊勢うどん」にも見えると言われている。
2位のスナメリの赤ちゃんが海岸に打ち上げられたニュースは、観光で滞在していた男性からの連絡で、鳥羽水族館飼育研究部長で「志摩半島野生動物研究会」代表の若林郁夫さんが現地に駆けつけ調査するという連携プレーで実現した。伊勢湾には野生のスナメリがたくさん生息し、この時期は出産・育児期とも重なり、迷子になった赤ちゃんスナメリが力尽き打ち上げられることがある。若林さんたちは志摩半島の野生動物の調査を通して自然環境維持の大切さを訴えている。
伊勢に開店したおにぎり店「伊勢むすび」の記事が3位にランクイン。店主の河中希帆子さんの伊勢愛を強く感じた。近隣のホテル宿泊客が朝食に訪れているという。4位ランクインの伊勢志摩連絡道路磯部バイパス開通は、伊勢志摩で生活する人、志摩スペイン村を訪れる人、サーフィンをする人には心待ちにしていた道路。さらには伊勢赤十字病院までの緊急搬送も時間短縮され、命をつなぐ道路となった。
5位には「へんば餅」で知られる「へんばや商店」創業250年のニュース。ランク外となったが、「二軒茶屋餅」の「二軒茶屋餅角屋本店」は4月20日、「創業450年祭」を行った。創業450年祭のステージで祝辞を述べた伊勢市観光協会長で「赤福」元社長の濱田典保さんが「赤福は1707年創業で318年だから二軒茶屋さんにはかなわない」と話していた。取材の際に「へんば餅」社長の奥野耕二郎さんが「250年なんて、赤福さんや二軒茶屋さんにはかないわない…」と話していたのが印象的だった。