
秋篠宮家の長男悠仁さまが9月8日、皇祖神・天照大御神(あまてらすおおみかみ)を祭る伊勢神宮へ成年式を終えたことを報告するために外宮(げくう)、内宮(ないくう)を参拝された。
9月6日に成年式を終えられた悠仁さまは翌7日、新幹線と近鉄特急を乗り継ぎ、夕方、伊勢に到着。伊勢神宮内宮内にある斎館に宿泊された。8日の3時台には、月に届く太陽の光が地球の影の中に入る皆既月食となる天体ショーとも重なり、伊勢市内各所でも赤銅色の満月が星の輝きとともに夜空を照らした。
悠仁さまは8日早朝、内宮から外宮に車で移動すると、8時ごろ、右手にシルクハット、モーニング姿で参道をゆっくりと豊受大御神(とようけのおおみかみ)を祭る正宮まで進み、玉串をささげて拝礼された。続いて9時ごろ、内宮に移動し正宮に祭る天照大御神に玉串をささげ、深く拝礼された。
参拝を終えられた悠仁さまは10時30分ごろ、近鉄宇治山田駅(伊勢市岩渕)に到着。日の丸の旗を振る市民に笑顔で手を振り、次の訪問地の神武天皇陵(奈良県橿原市)へ向かわれた。
日の丸を振っていた伊勢市内在住の2人組の女性は「前回お見えになった時にもお目にかかったが、とても成長されたご様子を感じた。私たちにも優しくほほ笑んでいただき、とてもうれしかった」。一人で来たという市内在住の男性は「悠仁さまも伊勢神宮の中から皆既月食をご覧いただけただろうか。偶然にも皆既月食の日に伊勢に来ていただき、とてもありがたい」と、それぞれ話していた。
悠仁さまは2013(平成25)年3月25日に、秋篠宮ご夫妻と姉の佳子さまと初めて伊勢神宮を参拝。2022年10月1日にはお一人で参拝され、今回の伊勢参拝はお一人では2回目、計3回目になる。男性皇族の成年式は、父である秋篠宮さま以来40年ぶり。