天皇皇后両陛下が11月8日、東京駅から新幹線、名古屋駅から近鉄の特別電車「しまかぜ」に乗り鳥羽駅で降り、鳥羽水族館を視察された。
両陛下は9日に志摩市と南伊勢町で開催される「第44回全国豊かな海づくり大会」に出席されるため三重県をご訪問。
両陛下は、伊勢湾に生息するスナメリや国内の水族館に約120頭いたが現在は同館の2頭だけとなったラッコ、絶滅危惧種の一種で国内唯一見ることができるジュゴンのお出迎えを受けながら、同館の生物多様性保全活動の取り組みについて館長の若井嘉人(よしひと)と生物多様性保全推進室長の三谷伸也さんから説明を受けた。
若井館長は「陛下から近年の水族館の役割についてご質問をいただき、種の保全と動物福祉を大切にしているとお伝えした。雅子さまからジュゴンとスナメリの手触りの違いについて質問をいただき、スナメリは柔らかくジュゴンは硬い、どちらもゴムのような手触りです。と答えた」「ラッコを見て、両陛下からとてもかわいいですね。とご覧になり、その場を離れるの際には名残惜しそうに手を振っていた」と説明する。
若井館長は「またお越しくださいとお伝えすると、雅子さまから愛子も楽しみにしているとお言葉をいただいた」と話す。
8日は志摩観光ホテル(志摩市阿児町)に宿泊し、9日に志摩市で開かれる「第44回全国豊かな海づくり大会」の式典行事、南伊勢町で予定する放流行事に出席される。