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大紀町阿曽に一棟貸しの宿泊施設 25歳がUターン起業、空き家を改修

大紀町阿曽に一棟貸しの宿泊施設 25歳がUターン起業、空き家を改修

大紀町阿曽に一棟貸しの宿泊施設 25歳がUターン起業、空き家を改修

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 大紀町阿曽出身、現在25歳の村田滉陽さんが12月20日、1日1組限定の宿泊施設「VILLA ASO(ヴィラ・アソ)」(大紀町阿曽)をプレオープンした。

大紀町阿曽に1日1組限定の宿泊施設「VILLA ASO」

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 伊勢神宮別宮「瀧原宮」の自然豊かな森に囲まれた大宮小学校、大宮中学校(以上、滝原)まで自転車で通いながら卒業した村田さんはその後、松阪高校、三重大学工学部電気電子工学科へ進学。卒業後、東京で就職し約2年サラリーマンとして働いた後に退職。その後1年間は派遣社員として営業などの勉強を兼ね働く。地元にUターンし、今年4月3日、「NexusTown(ネクサスタウン)」(大紀町阿曽)を設立し、一棟貸し宿泊施設を開業した。

 同施設開業は、築35年の平屋の一軒家で近年は活用されなくなっていた同地区内の上片山出組の集会所「さつき館」の取り壊しが自治会で話し合われている時、滉陽さんの父・英紀さんから「何かやってみるか?」と投げかけられたのがきっかけ。

 滉陽さんは「キラキラした東京で2年間働いてきたが、このままでいいのか? 何か挑戦してみたい。自分の可能性を試したい。と思っているモヤモヤしている2024年に父から連絡があった。地元を盛り上げたいという思いは昔からあったので、集会所の活用法を考え、一棟貸しの宿泊施設をやってみようと計画した」と話す。

 同施設は、約26畳の洋室をキッチンとリビングルームに、約21畳の和室をクイーンベッド3台とセミダブルベッド2台を並べた寝室にリフォーム。庭には約50平方メートルのウッドデッキ、サウナ、「星見やぐら」を設置。JR紀勢本線の線路が柵も塀もなく、施設すぐそばまで敷かれ、「特急 南紀」などの列車が真横を走る。

 冷蔵庫、ワインセラー、衛星放送、バーベキューグリル、鍋、グラス、皿、カトラリー、各種調味料類なども備える。

 滉陽さんは「宿泊客には、徒歩3分の場所にある天然温泉の『阿曽温泉』の入浴券が宿泊人数分付く。多くの人に大紀町の魅力を知ってもらいたい。自然豊かな阿曽に遊びに来ていただければ」と呼びかける。

 15時チェックイン、10時チェックアウト。プレオープン期間中の宿泊料金は、2人まで基本料金=3万円(金曜・日曜、祝前日、祝日=4万円、土曜、年末年始などの繁忙期=5万円)で1人追加ごとに5,000円追加(最大8人)。グランドオープンは来年3月20日を予定。

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