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伊勢市に和のグランピング施設、トレーラーを改装 災害時には移動し避難所にも

伊勢市に和のグランピング施設、トレーラーを改装 災害時には移動し避難所にも

伊勢市に和のグランピング施設、トレーラーを改装 災害時には移動し避難所にも

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 「海栄RYOKANS」(知多郡南知多町)が伊勢市で運営する「千の杜(もり)」(伊勢市佐八町、TEL 0596-39-1200)敷地内に3月1日、新たに宿泊施設「Luxury Trailers(ラグジュアリー トレーラーズ)離宮 伊勢」がオープンする。

【その他の画像】伊勢神宮から約15分の場所にグランピング施設オープン

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 東京ドーム約4.5個分に相当する6万4000坪の敷地面積を持つ「千の杜」。社会保険庁が年金の運用資金を利用し1979(昭和54)年に宿泊施設や野球場、テニスコート、フットサルコート、体育館、屋外プールなどを有する「三重厚生年金休暇センター(ウェルサンピア伊勢)」として開業した。2008(平成20)年に同社が取得し、同年2月に宿泊施設「千の杜」(客室数31)を、2009(平成21)年11月に「斎王の宮」(同28)、2016(平成28)年3月に「月夜見の座」(同6)を開業し営業する。

 新たな宿泊施設は、野球場だった場所に天然芝を敷き、移動可能なコンテナトレーラー5棟と中央にたき火スペースを設けた。コンテナトレーラーの内装には、小上がりの畳スペース、ツインベッド、トイレ、シャワーブース、洗面台などを取り付け、和モダンな雰囲気に仕上げた。室外にはデッキ、信楽焼の陶器の露天風呂、バーベキューグリル、テーブル、椅子、シンクなどを設置した。1棟はドッグランスペースもある。客室面積は約34平方メートル、デッキ面積は約20平方メートル。最大定員4人。

 1泊2食付きの宿泊プランで、夕食には洋食と和食の2種類を用意。三重県産の松阪牛肩肉や伊勢エビ、オオアサリ、ヒオウギガイなどグリルで焼く食材のほか、洋食にはアワビのアヒージョ、地魚のアクアパッツァなどを、和食には地魚の刺し身盛り合わせ、アワビと魚介の大敷汁、郷土料理の手こねすしなどを提供する。

 同社社長の渡邉玲緒さんは「伊勢の地はわが社にとって旗艦となっている。近年、キャンプやグランピングなどの需要が高まっていることから、お客さまの新しいニーズに対応すべく新しいタイプの宿泊施設を造ろうと、昨年4月に計画し、9月に着工しオープンすることができた。旅館の良さを生かし野外でも和の雰囲気が楽しめる施設を目指した。スタッフの成長にもつながる施設になれば」と話す。

 同社は、2017(平成29)年に伊勢市と災害時福祉避難所協定を結んでいる。渡邉さんは「災害時を想定し移動可能なコンテナトレーラータイプを採用した」と説明。支配人の大橋信さんは「実際に移動が可能か、災害時に備え、訓練などもできれば」とも。

 宿泊料金は1泊2食付き(平日大人2人利用時)1人=4万4,000円~、ドッグラン付き施設は2,200円追加。チェックインは15時、チェックアウトは11時。

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