故・二宮隆雄さんの遺志継ぐヨットレース、今年から冠に「二宮杯」

亡くなる前日、「紀州ヨット少年団」の練習で舵を引く元気な二宮隆雄さん。写真提供:今津浩平さん

亡くなる前日、「紀州ヨット少年団」の練習で舵を引く元気な二宮隆雄さん。写真提供:今津浩平さん

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 小説家で生涯現役のヨットレーサーでもあった故・二宮隆雄さんの遺志を継ぐヨットレース「二宮杯アーリーサマーマッチin南伊勢」が6月7日・8日、志摩ヨットハーバー(度会郡南伊勢町)を舞台に開催される。

 昨年9月9日、心筋梗塞のため死去した二宮さん(享年61)は、全日本ヨット選手権優勝15回のほか、1968年にアメリカ・フロリダで開催された「西半球スナイプ選手権」で優勝、「国際レース日本人初」の金字塔を打ち立てた。「紀州ヨット少年団」を主宰しマッチレースの普及と人材育成にも尽力していた。1990年に「疾風伝」で小説現代新人賞受賞後、五ヶ所湾に移住し主に歴史・時代小説を書く作家に。著書は「覇王の海-海将九鬼嘉隆」「海を奪る」「たかが秀吉」「蓮如」「駆逐艦雪風」「情熱と気風-鈴渓塾と知多偉人伝」「小説 細井平洲」「暗闘 俊傑江戸始末<一>」「逆襲 俊傑江戸始末<二>」など。アメリカスカップのNHK解説者も務めた。

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 マッチレースとは、1対1で勝敗を競うヨットレースのことで、上下約1マイルのコースを2周する。マッチレースはヨットレースのすべてが集約されているといわれるほどで、ボートスピード、タクティクス(戦術)、攻撃と防御、クルーワーク(選手の技量とチームワーク)、ルールなどの総合力が要になるレース。

 日本におけるマッチレース元年といえる1992年、生前の二宮さんが日本のマッチレースを強化するために、日本で唯一のマッチレースクラブチームとして「紀州ヨット少年団」を発足。同大会は紀州ヨット少年団らが中心となり2005年からスタート、春と秋に2回開催され今回で7回目となる。日本ヨットマッチレース協会(JYMA)1.5グレードの公式レースとして認定される。

 大会には8チームが参加し、総当たり戦で、2日間で13フライト(3レースを1フライトとして計算)の結果、優勝チームが決定する。優勝チームには「二宮杯」が贈られ、11月に神奈川県で開催される「全日本アジアパシフィックマッチ」の出場権を得る。

 二宮さんを大師匠と呼び、同大会を二宮さんとともに作り上げてきた今津浩平さんは「昨年の秋の大会では紀州ヨット少年団から2チームを出し、優勝して天国の二宮さんへのはなむけとしたかったが、残念ながら2位と3位に終わってしまった。二宮さんの遺志をいつまでも継承していこうと今大会から『二宮杯』を冠にした。今度こそ優勝して二宮さんへのはなむけにしたい」と期待を寄せる。

関連画像:昨年のマッチレースの様子(伊勢志摩経済新聞)
日本三大外洋ヨットレース「パールレース」(伊勢志摩経済新聞)
創設者、南波誠さんのメモリアルマッチレース(湘南経済新聞)
二宮隆雄公式ホームページ
日本ヨットマッチレース協会(JYMA)

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