「例えば、携帯電話を買う時、デザインや機能で選ぶことはあっても『安全性』について考えないのはなぜか――?それは安全であることが前提として世の中の人々に受け止められているから」と説明するのは1987年創立の、製品の安全評価・認証機関、コスモス・コーポレイション(伊勢市小俣町明野)濱口慶一社長。事業基盤の拡大を図る同社は今年4月、同社20年の歩みをつづった書籍「一生賢明~社長と社員のものの見方・考え方~」(発行=伊勢文化舎)を出版した。
同社は、市場に流通する製品がより安全に、国内外の人々に提供されるよう「安全」についての認証を行う機関で、自社認証製品安全マークの「CSCマーク」の発行のほか、一つの製品に対してアメリカ、カナダ、中国、ロシア、東欧、アルゼンチン、オーストラリア、韓国、北欧など47カ国以上への同時申請ができる包括的申請業務を行っている。
現在、積極的な事業基盤の拡大を実施、昨年の大野木事業所(度会郡度会町)の拡充に続いて来年1月完成予定で松阪事業所(松阪市)に試験棟を建設、昨年信越営業所を開設し、今秋開設予定の福岡営業所を合わせ、仙台、東京、長野、名古屋、大阪、神戸、福岡の7カ所の営業拠点体制になる。また7月をめどにドイツ最大の認証機関(TUV NORD)グループとの合弁会社を設立し、ITセキュリティー事業(情報セキュリティー評価)にも参入する。
濱口社長と社員らでつづった同書では、同社長のこれまでの経緯、経営哲学について、社員35人の会社でのエピソードや仕事への情熱ぶりなどがまとめられている。
濱口社長は「日本もようやく『安全』について社会的な関心が高まってきたところ。海外の優れた技術を積極的に導入するなど、常に最高のサービスを顧客に提供できるように技術力を高めていきたい。20年を節目に(安全についての)当たり前の生活を守るために、『最高の安全』を製品に組み込み、社会貢献していきたい」と話す。
同書の価格は1,365円。三重県内の主要書店と「伊勢文化舎」で購入できる。
ネット版「伊勢人」県内イベント情報紹介(伊勢志摩経済新聞)三重の温泉150軒を紹介-「湯るなび」発行(伊勢志摩経済新聞)コスモス・コーポレイション伊勢文化舎