創立以来45年間歌い続けられてきた校歌の「清純のおとめ心を」のくだりが「清廉の清き心を」に変更、女子トイレ2カ所が男子トイレに改装された。
1963(昭和38)年創立、地域の女性の人材育成に力を注ぎ約11,200人の卒業生を輩出する伊勢女子高等学校が今年4月から、男女共学高校として「伊勢学園高等学校」(伊勢市黒瀬町、TEL 0596-22-4155)に改名し、新たに生まれ変わる。
1月8日~15日に入学願書を提出した生徒が、特別推薦入試(1月24日)、一般入試(2月2日)に臨む。募集人数は、普通科特別進学コース30人、同科看護医療コース30人、同科選択コース160人。
看護・医療関係のスペシャリストを数多く養成してきた同校の看護医療コースでは、在学中に介護員2級の資格を取得できたり、看護師を養成する伊勢保健衛生専門学校を学園内に併設していることから実践的な実習や専門講師によるカリキュラムなどが充実している。特別進学コースでは、7限授業や夏期集中講座などを取り入れ、難関大学への合格を目指すという。
同校の松本和利校長は「来年度から男女共学になるにあたり、そのことを在校生にも誠心誠意説明し理解を得た。特に校歌が変わってしまうことには多少の戸惑いがあったように思うので、できる限りメロディーや歌詞はそのままに残し、学校名と男女共学に関連する個所だけの最小限の変更にとどめた」と説明する。
「男女共学になるタイミングで、男子生徒の入学は正直なところ大いに希望しているが、だからといって当校の建学の精神にそぐわない生徒には入学許可は与えない。これからの新たな『伊勢学園高等学校』を一緒に築いていってくれる生徒が多く入学してくれれば」(松本校長)。