昭和40年代に全国の洋菓子店に必ずと言っていいほど「生息」しながら現在では「絶滅危惧種」となっている「タヌキケーキ」に新種が現れた。新種の誕生は、志摩の菓子店「シマヤ菓子工房」(志摩市志摩町和具、TEL 0599-85-0429 )のショーケースの中。
同店のオーナーパティシエの竹内敏夫さんは「おそらく『たぬきケーキ』も種の存続をかけて命がけなんだと思う(笑)。これまで茶色タヌキだけしか確認できなかったが、今年1月に白色タヌキが『突然変異』で生まれた。それから約1カ月で今度は赤色タヌキが出現した。紅白タヌキで受験生を応援しようと企てているらしい(笑)」と話す。
今回現れた新種の「タヌキケーキ」は、赤タヌキ。スポンジケーキの上にバタークリームで顔の形を作り、イチゴチョコレートで全身をコーティングしたもので、肌にブツブツがあるのが特徴。料金は1個=280円。
「タヌキは『他抜き(他を抜く)』と言われ、勝負ごとに御利益があるといわれている。受験生は、脳に糖分を与えるタヌキケーキを食べて、受験に打ち勝ってもらいたい。合格の暁には紅白タヌキでお祝いも忘れずに(笑)」(竹内さん)とも。
営業時間は8時30分~20時。インターネットなどの通信販売も計画中。