伊勢志摩の自然を学べる総合施設「横山ビジターセンター」(志摩市阿児町鵜方、TEL 0599-44-0567)は10月14日、月例企画「横山自然観察会」を開催した。
今回のテーマは「秋の野鳥観察」。パークボランティアの中村みつ子さんを講師に迎え、ショウブ園や芝生広場などが整備された公園「創造の森横山」やその付近で、秋に渡りをする鳥など、野鳥の観察を楽しんだ。
この日の参加者は23名。天気は曇りで、野鳥を発見できるか心配されたが、モズ、ヒヨドリ、エナガ、スズメ、カケス、ホオジロ、ハシブトガラス、トンビ、キジバト、セグロセキレイなど10種以上の野鳥が観察できた。観察会の終盤では、キツツキ科の「アカゲラ」を発見し、尾羽で体を支え木に止まる愛くるしい姿に、参加者は感動する場面も。
パークボランティアの中村さんは、「沢山の方に、野鳥の生態や姿、鳴き声に興味を持ってほしい。今回は、ノスリやサシバなどの猛禽類が観察できなくて残念だった。農薬の使用や土地の開発で蛙や蛇などのえさが減ったため、猛禽類が以前より見られなくなった。志摩市には、野鳥が生息する森林や川辺が沢山あるので、環境にも着目して、自然を守っていきたい」と話していた。