近畿日本ツーリスト(東京都千代田区)は10月13日より、中日本高速道路(愛知県名古屋市)と共同で、新しい予約システムを導入した旅行カタログを高速道路のサービスエリアに設置し、新たな旅行需要を発掘する新事業を始めた。サービス名称は「そく・やど」。
サービスは、カメラ付き携帯電話でカタログ内に印刷された二次元バーコード(QRコード)を読み取り、インターネットを経由して同社のコンピュータにアクセスすることで、宿泊施設の空室検索、予約申込、クレジットカード決済が一連の操作で完結する「カシャ旅予約」のシステムが利用でき、「その日の宿」を予約することがでできるもの。高速道路でドライブ旅行中でも、助手席からその日に泊まる旅館の予約が可能だという。サービス利用者にウエルカムドリンクを提供したり、通常料金より割安な「中日本デー」を設けるなど、旅館ごとの特典も用意される。
第1弾として、伊勢志摩エリアへの宿泊ニーズを掘り起こそうと中日本高速道路が管理するサービスエリアに観光マップ付き宿泊施設パンフレットを設置する。設置サービスエリアは、東名高速道路「下り-牧之原」「浜名湖」「上郷」、名神高速道路「上り-養老」、中央高速道路「下り-恵那峡」、東名阪道「御在所」、伊勢自動車道「安濃」の計7カ所。3カ月で約5千人の予約客を見込んでいるという。