「伊勢神宮のお正月」-伊勢の人はこの日が終わるまで新米を口にしない?

五十鈴川を上り宇治橋手前で「エンヤ曳き」で一気に駆け上がろうとしている内宮領川奉曳。撮影2007年。

五十鈴川を上り宇治橋手前で「エンヤ曳き」で一気に駆け上がろうとしている内宮領川奉曳。撮影2007年。

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 「伊勢神宮のお正月」と言われ伊勢神宮の最も重要とされる「神嘗祭(かんなめさい)」が10月15日~17日、内宮、外宮で執り行われる(摂社・末社の祭儀を合わせると同25日まで)。また神嘗祭を祝う市民祭りとして「神嘗奉祝祭(かんなめほうしゅくさい)」が同14日~16日、伊勢市内周辺で開催される。

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 「神嘗祭」は、その年に取れた新穀を神様に奉り、五穀の豊穣、国民の平安を祈願する祭典で、神嘗祭が20回の時を刻むと「大神嘗祭」となり「式年遷宮」と呼ぶ。神饌には新穀のほか約30品目、アワビやイセエビ、タイなどが並ぶ。

 かつては、伊勢神宮の神職や伊勢の神領民は「神嘗祭」(人によっては天皇が新穀を召し上がる11月23日の「新嘗祭(にいなめさい)」)までは、新穀を口にしないといわれていたが、現在ではその風習は希薄化しているという。

 「神嘗奉祝祭」は、神嘗祭を祭る祭り=「祭のまつり」として全国の祭りが伊勢神宮に集結する。徳島の阿波踊り、山形の花笠踊り、沖縄のエイサー、岐阜の郡上おどりなど、総勢21団体が市内を練り歩き、伊勢神宮へ新穀と踊りを奉納する。同15日には、全国から寄せられた新穀をお奉曳車に載せて奉納する「初穂曳外宮領(はつほびきげくうりょう)」が、同16日には、五十鈴川を引く川曳き「初穂曳内宮領(はつほびきないくうりょう)」が行われる。

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