1830年(天保元年)創業のうなぎ料理店「川うめ」(志摩市磯部町迫間、0599-55-0007)の店主考案の「川うめ丼」(1,470円)が人気を集めている。
地元客や常連客からの注文が多い「川うめ丼」。ワサビしょう油、ネギ、ノリをかけて食べる。
同店は、真珠の養殖技術を発明し明治天皇に「世界中の女性の首を真珠で絞めてご覧にいれます」と言って、日本の輸出産業として真珠産業を興した御木本幸吉翁が、英虞湾の多徳島(志摩市阿児町)で本格的な真珠養殖を始めたことを機に、1893年10月ころから幸吉翁が養殖場へ向かう道中に必ず立ち寄る場所になっていた。
「川うめ丼」は、店主の山路太一さんが約25年前に考案したもので、きっかけはうなぎの切れ端にネギとノリを乗せ、さらにうなぎのタレにワサビを溶かしてご飯と一緒に食べたところ、おいしかったのでメニュー化したという。現在はそれに刻んだシソの葉がトッピングされ、サラダと肝吸いが付く。
山路さんは「御木本幸吉さんが生きていたら是非食べてもらいたかった。邪道といわれるかもしれないが、アイデアマンの御木本さんだから、きっと『うまい』と言って喜んでもらえたと思う」と話す。
「川うめ丼」は、エビフライやうざくが付く「川うめ丼お得セット」(2,080円)、うなぎのテンプラや白焼き、ミニ川うめ丼などが付くうなぎ料理13品の「うなぎ定食『花』」(5,250円)のメニューで食べられる。
営業時間は11時~20時。