水平線から富士山と朝日を観測、台風20号志摩市の太平洋沖を通過

国府浜から富士山山頂までの直線距離は約200キロ。東の空がオレンジ色に染まり出すと、東北東の方角に富士山のシルエットが現れた。10月27日5時20分撮影。

国府浜から富士山山頂までの直線距離は約200キロ。東の空がオレンジ色に染まり出すと、東北東の方角に富士山のシルエットが現れた。10月27日5時20分撮影。

  •  
  •  

 台風20号ルピートが10月26日~27日にかけて日本列島をかすめ太平洋沖を通過した。ルピートよる雨が、26日丸1日志摩半島全体を濡らした。27日の3時には雨は上がり風が強くなった。その影響から空気が澄み、満天の星空が現れた。

国府浜から富士山山頂までの直線距離は約200キロ。冬の澄んだ空気の朝、国府浜からたまに見ることができる。

 この夏、7体のウミガメの産卵を確認し産卵跡からウミガメが無事ふ化した国府海岸(志摩市阿児町国府)の27日早朝4時、オリオン座流星群の流れ星を待っていると数個観測できた。

[広告]

 東の空がオレンジ色に染まり出すと、55度27分東北東の方角に富士山のシルエットが現れた。国府浜から富士山山頂までの直線距離は約200キロ。

 5時20分ごろ、さらに辺りが明るくなると、サーファーたちがルピートの余波を楽しもうと次々と海に入っていく。シロチドリの群れが波打ち際を、餌を求めて走り出す。早朝のウオーキングを楽しむ人たちが富士山の姿に立ち止まる。

 6時10分、水平線から一筋の光が出た瞬間、一気に太陽光が国府浜を明るく照らした。8月10日に産卵したウミガメの卵を保護するために作られた竹のドームが朝日を受けてさらに輝いた。

 近い将来発生が危惧される大規模地震による津波や高潮による浸水被害を軽減し、住民の人命や資産を防護するため、11月から国府海岸の海岸耐震対策事業として老朽化した堤防の補強工事が始まる。

 先の台風18号で伊勢志摩地域でも多くの被害が発生した。この地域も強風による海岸からの砂が民家の軒先に堆積(たいせき)した。人は大自然に敬意を払い、自然との共生を模索し続ける。

SmartNews Awards 2019

伊勢志摩経済新聞VOTE

現在お住まいはどちらですか?