学校の先生を元気に-伊勢の中村文昭さんらが「あこがれ先生プロジェクト」

中村文昭さんと大嶋啓介さんが発起人となり、学校の先生を元気にしたい――と「あこがれ先生プロジェクトin三重」を開催。(加)

中村文昭さんと大嶋啓介さんが発起人となり、学校の先生を元気にしたい――と「あこがれ先生プロジェクトin三重」を開催。(加)

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 全国で講演活動を行う三重県出身の中村文昭さんと大嶋啓介さんが発起人となり、学校の先生を元気にしたい――と11月8日、三重県総合文化センター(津市)で「あこがれ先生プロジェクトin三重」が開催された。会場には30~40代中心の教師約400人とPTA役員、子どもを持つ親、塾の講師など合わせて800人が集まった。

戸田和代先生、中野敏治先生、金大竜先生の3人で記念撮影

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 中村さんは、伊勢の飲食店「Living Cafe kurofune(リビングカフェクロフネ)」(伊勢市小木町)を経営し、若者と農業を実践するプロジェクト「耕せニッポン!」を、大嶋さんは、居酒屋「てっぺん」(東京都渋谷区)などを展開し、全国の居酒屋を元気にするプロジェクト「居酒屋甲子園」初代理事長を務め、ともに全国の人を元気にしようと講演する。

 同イベントは、全国の学校での講演で教師と直接対話する機会が増えた二人が教育現場で頑張る先生を見て「先生にもっと元気になってもらいたい」と思い、昨年初めて桑名市で開催、今回が2回目となる。

 大阪市立聖和小学校の金大竜教諭は、ハイタッチしながらあいさつをする行為が子どもたちに素直に気持ちがいいと感じさせ、学校外にまで影響を与え地域の大人たちが変化していった事例を交えながら、「3匹のタイ」(褒められタイ、認められタイ、役に立ちタイ)を育てることが大切と話した。神奈川県南足柄市立南足柄中学校教頭の中野敏治教諭は、子どもたちとの出会いはミラクル(=奇跡)で、その子どもたちと妥協せずとことん正面から向き合うことで見えてくるものがあること、子どもたちの輝きを具体的に大人たちが認めることが大切。兵庫県豊岡市立奈佐小学校校長の戸田和代教諭は、子どもたちとの姿勢を上から見下げることをせず、必ず同じ目線に立ちともに歩むことが大事で、学級づくりは学校づくりになり、地域づくりに、そして国、世界へとつながっていくこと、明確なビジョンを持つことが大切と訴えた。

 中村さんは「日本中に火種をまいて楽しみをいっぱい作って行きたい。大人がワクワクすれば、子どもはもっとワクワクする。いつかこのイベントに参加したことがきっかけで、『あの時客席に座っていた教師です』と言って壇上に立ってくれることが楽しみ」と、大嶋さんは「たくさんの先生たちと出会いたい、出会わなければいけないと思った。今回のイベントがさらに多くの人に伝わってほしい」と期待を込めた。

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