「携帯うな丼」旅行者に人気-伊勢のうなぎ店「街道市」考案商品じわじわ

「街道市」のパック入りうなぎの蒲焼「パパッとうな丼」、中部国際空港セントレアの売店や地元スーパーで人気に。店主の赤尾泰久さんも笑顔で撮影。

「街道市」のパック入りうなぎの蒲焼「パパッとうな丼」、中部国際空港セントレアの売店や地元スーパーで人気に。店主の赤尾泰久さんも笑顔で撮影。

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 1945(昭和20)年創業のうなぎ店「街道市(かいどういち)」(伊勢市上地町、TEL 0596-28-3308)が2004年に開発・販売したパック入りうなぎの蒲焼「パパッとうな丼」が中部国際空港セントレアの売店や地元スーパーで売れ始めた。

伊勢湾産の高級天然穴子もふんだんに使った「穴子丼」もオススメ。「パパッとシリーズ」

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 売れ出した商品は、パック入りうなぎの蒲焼「パパッとうな丼」「パパッとうな丼お茶漬け」(各500円)。愛知県三河産の国産うなぎを、タマネギ、キャベツ、ニンジンなど新鮮な野菜やリンゴなど果物と一緒に煮込んで作った秘伝のタレで焼き、真空パックして気軽に食べられるようにした。

 写真家のアマノ雅広さんが、海外に行くときに重宝する――と雑誌「大人組Kansai」(2007年2月号)で紹介すると、日本食が恋しくなる旅行者に「携帯うな丼」として人気を集め、県外からの注文が増加。インターネットでも購入できるように準備した。海外旅行者をターゲットに2007年からセントレア内の空港売店で販売を開始すると固定ファンもつき年々販売数が増加した。今年から地元スーパー「ぎゅうとら」(伊勢市西豊浜町)の藤里店、神田久志本店、ハイジー店など5店舗でも販売開始、1,000袋が売れた。

 同店店主の赤尾泰久さんは「アイデアはいっぱいあるが、新商品を作っても利益が出るところまでいかない。いつも損ばかりしている(笑)」と打ち明ける。「安心、安全な商品へのこだわりは創業以来変わらない。チャンスがあれば羽田空港にも進出したい(笑)」と意欲を見せる。

 同店のホームページでは、同店で1,500円以上の食事をした客に「パパッとうな丼」を1袋プレゼントするクーポン券を提供する。そのほか同商品のシリーズとして、松阪牛、三重県産牛の牛すじ肉で作った「牛すじ丼」、伊勢湾で取れたアナゴで作った「穴子丼」や「とり丼」「焼豚丼」もある。

 営業時間は11時~21時、水曜定休。

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