ヒジキを練りこんだ麺「ヒジキ麺」を昨年6月に開発した中華料理店「味の來々軒(らいらいけん)明和店」(多気郡明和町、TEL 0596-52-6111)に「ヒジキ麺」を使ったメニューが次々登場している。特産品の「伊勢ひじき」を多くの人に知ってもらい食べてもらおうと、同店オーナーの濱口昌久さんが挑戦を続ける。
「ヒジキ麺」を使った「トマトとチーズの塩らーめん」の姉妹メニュー「トマトとチーズのマーボー飯」(860円)と合わせて食べてほしい(濱口さん)
「ヒジキを10ミクロン(直径が0.005ミリ)以下の粉末にし、三重県産の小麦粉と混ぜ開発した『ヒジキ麺』の予想していなかった特性に驚いている」と濱口さん。通常の小麦粉だけの麺と比べて、麺のゆで時間が短く、コシが強く、のびにくいなどの特性を持つという。
濱口さんは「『伊勢うどん』は、多くの参詣者にすぐに食べてもらえるように、ゆで時間を短くシンプルな食べものとして発展し、江戸時代のファストフードだったと思う。『ヒジキ麺』もゆで時間が短くてすむ特性があるので『伊勢うどん』のように有名になれれば(笑)」と期待を込める。
レタスとめひびの塩ラーメン「斎王らーめん」(950円)のほかに新しくメニュー化したラーメンは、中国薬膳で使用される真味茸(しんみだけ)を使った「ひじき薬膳麺」(850円)、豚みそ味のしょうゆラーメンで「伊勢物語」に登場する在原業平から命名した「業平(なりひら)らーめん」(890円)、トマトとチーズで洋風の「トマトとチーズの塩らーめん」(880円)など。
「ヒジキ麺の食感は食べていただかないとわからないと思うので、多くの人にぜひ食べていただきたい。来年は業務用としても積極的に展開したい。新メニュー開発もさらに挑戦していく」(濱口さん)とも。
営業時間は11時30分~15時、17時~22時30分。火曜定休。